チスイビルの特徴と生態は?野生で見られる生息地はどこ?

チスイビルをご存知でしょうか。

他の動物の血を吸って生きる種がいることで知られているヒルの仲間で、勿論その名前の通りチスイビルも他の動物の血を吸う習性があります。

そんなチスイビル、一体どんな特徴を持つ生き物なのでしょうか。

チスイビルの特徴や生態、生息地について解説します。

目次

チスイビルの特徴

チスイビルはヒル綱顎ヒル目ヒルド科に属しており、ミミズなどと同じ環形動物に分類される生き物です。

細長くぬめぬめとした体をしており、体の裏側に口周りと肛門の辺りに吸盤があるのが特徴になります。

体長4cm前後で背中は緑がかった灰色に縦線が走っており、腹部は濃い灰色です。

パッと見ると目はないように見えますが頭部に5対の眼点があります。

前吸盤の口には3つの半円形の顎があり、その縁にあるノコギリのような鋸歯で動物に噛みつき吸血するそうです。

田んぼや川の中に生息しており、吸血された被害の多くの場合皮膚に貼り付いてきて知らぬ間に血を吸われていた、というパターンがほとんどですが、時には人間や動物が水を飲んだタイミングで一緒にチスイビルを飲み込み体内に吸着して吸血するというケースもあります。

チスイビルに限らず水の中には何が入っているか分からないので、緊急時以外はあまり使わないほうが良さそうですね。

同じヒルの仲間のヤマビルは服を着込むなどの対策がありますが、水に入ることを前提に考えると服をたくさん来る、という対策は難しいかもしれません。

チスイビルという名前からいかにもたくさん血を吸いそうですが、同じビルの仲間で吸血を行うヤマビルが体重の10倍ほどの量を吸うのに対し、チスイビルは3倍ほどの血しか吸わないそうです。

血を吸うことから嫌われがちなチスイビルですが、唾液から分泌される血液凝固作用のあるヒルジンという物質が医療用にも使われています。

そんなチスイヒルですが、なんと飼育することも出来るそうです。

エサは金魚などの小動物を月に一度与えれば良いと言われていますが、中には自分の血を吸わせていると言う人もいると言われています。

お手軽と言えばお手軽ですね。

チスイビルの生態

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普段は田んぼの中などに揺蕩っており、牛などの農業に使う動物に近づき貼り付いて吸血し、腹が満たされると離れていきます。

座れている間痛みを感じることはありませんが、なかなか出血が止まらないという特徴があるそうです。

血を吸われること自体は深いかもしれませんが、毒性は無く吸われたとしても数日のうちに治ると言われています。

ヒルに吸血されていると気付いた時、無理に取り除こうとするのではなくライターなどの火を押し付けたりアルコールをかけたりすることが有効だそうです。

また、血が止まりにくくなっているのですぐに傷口を洗い流しガーゼなどで傷口を抑えてください。

気温が高くなる時期に活発になり、卵生で成体の姿のまま生まれてくる直達発生型にあたるそうです。

最近は農薬を使ったり田んぼで働く家畜が減少したりしたため、チスイビルも数を減らしてしまっています。

野生のチスイビルがいる生息地

チスイビルは日本全国各地の水辺などに居ると言われていますが、先ほども述べたように生息数が減少傾向にあり、京都府では準絶滅危惧種に登録されています。

あまり積極的にお目にかかりたい生き物ではないかもしれませんが、数が減らないように対策を考えていきたいですね、

まとめ

・チスイビルは水辺で動物の血を吸う生き物のこと

・チスイビルが血を吸う際にはヒルジンという血液凝固作用のある物質を出して吸血できるようにする

・チスイビルの国内の生息数は農薬使用などの影響からか減っている

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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