日本で一番大きなワシ、それはその名の通りオオワシです。
食物連鎖で頂点に立つ猛禽類の中でも大きなくちばしと大きな翼で獲物を狩る、勇ましく堂々とした姿がかっこいいですよね。
一体どんな生態を持つのでしょうか。
オオワシの特徴や生態、生息地について解説します。
オオワシの特徴
オオワシは鳥綱タカ科タカ目に属している、世界的に見ても大きな猛禽類です。
全長88~100cm、体重9kg、翼開長220~250cmで、メスのほうが大柄になる傾向にあります。
全体的に黒っぽい体色に足や尾などの白さと大きなくちばしの黄色がよく映え、その大きさも相まって非常に存在感のある鳥です。
英語ではSteller’s sea eagleとなり、海岸や岸部など水辺の近くに生息し魚などを餌とするウミワシの仲間になります。
体が大きく力も強いオオワシですがその分飛行するのにもエネルギーを多く消費するため、小さい鳥のように細かく羽ばたくのではなく、翼を大きく広げ上昇気流を利用しながら滑空しているそうです。
また、他のワシの仲間にも見られるように他の鳥から獲物を奪うこともあると言います。
日本において昔は矢羽に用いられることがあったそうです。
森林の伐採や感電事故、鉛弾によって銃猟された獲物を食することによる鉛中毒などによって数を減らしており、希少野生動植物種に登録されました。
現在では生息地の鉛弾の規制、人工孵化への取り組みなど保護活動がされているそうです。
「グワッグワッ」という鳴き声をしています。
2013年の時点で、種としての総個体数は約4600~5100羽と言われているそうです。
オオワシの生態
[ad#co-1]水辺近くに生息しているオオワシは、主にサケなどの魚類を中心に捕食します。
他に鳥類や小型哺乳類、時にアザラシやクジラなどの死骸を食べることもあるそうです。
特定の縄張りは持たず、水辺近くの樹木の上で他の個体と休んでいることもしばしばあると言います。
一方で気性は荒く、特に餌を巡っては攻撃的になることもあるそうです。
実は狩りに積極的ではなく基本的には弱っている獲物を捕らえる傾向にあり、これはウミワシの仲間に共通する特徴になります。
時にはゴミを漁ったり人間の漁猟のおこぼれにあずかったりすることもあるそうです。
春になると繁殖期を迎え、樹上や断崖に巣を作ります。
一度の繁殖で1~3個の卵を産み、雛は一ヶ月から一ヶ月半の抱卵期間を経て孵るそうです。
親は雛の為に魚を小さくちぎって食べさせ、7月頃には飛行の練習をする雛の姿が見られるようになり、8月頃に巣立ちます。
幼鳥が成体と同じ色合いになるまでには6年物月日がかかるそうです。
寿命は20~25年ほどと言われていますが、オオワシの研究で有名な北海道の円山動物園では51年間飼育されていたオオワシがおり、これは世界最長の記録になります。
野生のオオワシがいる生息地
オオワシはロシアや中国といったユーラシア大陸および日本に生息しています。
日本では冬を越すために南下する冬鳥として、主に北海道でその姿を見ることが出来るそうです。
ロシアの中でも繁殖地として栄えているカムチャツカ半島では約1200のつがいが繁殖していると言われています。
雄大な姿のオオワシ、一度はその姿を見てみたいものですね。
まとめ
・オオワシは日本に生息・観察できる猛禽類の中でも最大の大きさを誇る
・オオワシはサケなどを中心とした魚を主食としている
・オオワシは冬鳥で寒くなると日本などに南下してくる
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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