猛禽類は屈強な鉤爪で獲物を捕らえる生き物です。
その猛禽類の中でも、特に力強いといわれているのがオウギワシです。
顔つきこそ可愛らしいのですが、体も大きく猛禽類最強とも呼ばれているそうです。
一体どんな生き物なのでしょう。
オウギワシの特徴や生態、生息地について解説します。
オウギワシの特徴
オウギワシは鳥綱タカ目タカ科に属している大型の猛禽類です。
全長90~100cm、体重5~9kg、翼開長2m程で、オスよりもメスの方が大きな体をしています。
飛行するものの中では最も重い鳥になり、10kgにもなる個体も発見されたことがあるそうです。
個体差はありますが顔の周りと腹の辺りは白っぽく、首筋や翼は柔らかい黒色になります。
頭部のふわふわとした冠羽が扇のような形をしていることから名前が付けられたと言われているそうです。
また英名では、ギリシャ神話の登場するハーピーという魔物の名前からHarpy Eagleと名付けられました。
魔物の名前を付けられるほど大きな体をしているオウギワシですが、意外にも器用に飛行することが得意で、樹木の間をすり抜けながら飛ぶことが出来るそうです。
大きいものだと20cmにもなる鋭い鉤爪に加え、その足の握力は非常に力強く140kgという数値を出したことがあると言われています。
これは日本の成人男性の約3倍の数値です。
その獲物は小型の鳥類や昆虫のみならず、ナマエモノやサルといった哺乳類も捕食対象になります。
1990年にオウギワシが約7kgもあるサルを捕獲したという目撃があり、これはワシの仲間が運んだものとして最も重いものだと言われているそうです。
その恐怖をよく知っているのか、サルはオウギワシを見ただけでパニック状態になると言われています。
またオウギワシの餌の中で、重量の約50%がナマケモノだったという観察結果が出ているそうです。
ナマエモノを連れ去るオウギワシの動画は検索すれば出てくるので、興味のある方は
更に飛行速度は時速60~80kmと、力強さだけではなく素早さも兼ね備えているハンターになります。
襲われた時のエネルギーはライフル銃の約3倍にもなるそうです。
まさに最強の猛禽類の名に相応しい鳥なのですが、密猟や環境破壊の影響を受けて生息数を約300羽まで減らしており、現在準絶滅危惧種に指定されています。
オウギワシを国鳥と指定しているパナマは保護活動を行っているそうです。
オウギワシの生態
[ad#co-1]オウギワシは生涯同じ相手とつがい、繁殖は2~3年に一度と言われています。
一度に産む卵は平均1~2個で、生まれたばかりの雛は真っ白な体をしており巣立つまでに6か月ほどかかるそうです。
巣は高い木の上に、雌雄協力して作ります。
オウギワシが生息している森林地帯は獲物を見つけるのも大変であるため、このような少なくても確実に育てられる繁殖方法を取っていると考えられているそうです。
一方で、繁殖活動の低さが数を減らしてしまった原因の一つでもあると言われています。
平均寿命は25~30年だそうです。
野生のオウギワシがいる生息地
オウギワシはメキシコやアルゼンチンといった、中央アメリカから南アメリカの熱帯林に生息しています。
残念ながら日本には野生の個体も、飼育されている個体も存在しません。
遠い場所に生息している最強の猛禽類の生息数が増えるように応援したいですね。
まとめ
・オウギワシは力の強さなどを基準に猛禽類最強と言われている
・オウギワシは飛行する鳥類の中でも最大級の重さである
・オウギワシは現在生息数を減らしている状況にある
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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