セスジビルの特徴と生態は?野生で見られる生息地はどこ?

ヒルという生き物にどんな印象がありますか。

恐らく多くの方が「血を吸う厄介な生き物」というイメージを抱いているのではないでしょうか。

しかし意外なことに、他の生き物の血を吸って生きるヒルの仲間は少なく血を吸わないヒルの方が多く存在するのです。

セスジビルもまた、血を吸わないヒルの仲間になります。

そんなセスジビルの特徴や生態は一体どんなものなのでしょうか。

一体どんな場所に生息しているのでしょう。

セスジビルの特徴と生態、生息地について解説します。

目次

セスジビルの特徴

セスジビルはヒル綱ヒル目ヒルド科に属しており、日本でよく知られているヤマビルなどと違い吸血を行わないヒルの仲間です。

チスイビルとよく似ていると言われますが、チスイビルよりも鮮やかな緑色の体色をしており、背中には黄色い筋が走っています。

体の前後に吸盤があり、この吸盤を駆使したり泳いだりしながら移動するそうです。

日本では陸生で吸血をするヤマビルが最もポピュラーですが、世界で500種類程度発見されているヒルの仲間はそのほとんどが淡水生で、セスジビルもまた川や田んぼなどの淡水の中で生息しています。

縮んでいる時は3~4cm程度でも、伸ばすと倍以上になるそうです。

そんなセスジビルですが、驚いたことに飼育することも可能となっています。

ヤマビルやチスイビルと違い吸血しないタイプなので掌に乗せても安心で、初めてヒルを飼うという方にもオススメなんだそうです。

高いものだと5千円以上しますが、意外と癒し系のペットになるかもしれませんね。

セスジビルの生態

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淡水の中に生息しているセスジビルはタニシなどの貝を捕食する肉食性の生き物です。

一つの個体がオスの生殖器官とメスの生殖器官を併せ持つ雌雄同体になるため、セスジビルが2体いるだけで繁殖が可能となります。

卵生で、生まれた時から成体と同じ体つきをしている直達発生型になるそうです。

また、産卵数が少なく平均寿命が長いことから生命力が強い生き物だと推測されています。

ミミズと同じ環帯類にあたり、動脈と静脈が毛細血管と繋がっている閉鎖血管系という哺乳類と同じ血管系を持つそうです。

ヘモグロビンで酸素の運搬を行っているため、血の色は赤くなります。

心臓は持たず、血管そのものが収縮することで血液を循環させているそうです。

未知の部分が多いヒルの仲間、今後の研究に期待ですね。

野生のセスジビルがいる生息地

セスジビルは田んぼや川の中に生息しています。

同じく淡水の中に生息しているチスイビルとは見分けるのが難しいようです。

セスジビルは吸血しませんがチスイビルは吸血してくるため、田んぼや川の中に入るときはちゃんと対策するようにしましょう。

ちなみに、農業に使用する家畜の減少と農薬の影響によりチスイビルが数を減らしています。

セスジビルは今の所そういう心配はされていないようですが、彼らの住む環境を守っていきたいですね。

まとめ

・セスジビルは吸血をしないで貝などを食べるヒルの仲間

・ヒルは雌雄同体である

・セスジビルは主に田んぼや川などの淡水の中に生息している

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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