シーボルトミミズという変わった名前のミミズお皆さん知っていますか。
シーボルトミミズはその名前とは裏腹に日本固有のミミズで、最大種の一つであり、大きいものでは40cmに達するものもいます!
青紫色をしておりとてもきれいなミミズとして知られていますが、実際に見たことのある人は少ないのではないでしょうか。
今回はシーボルトミミズの生態、採取方法や販売価格などについて深堀していきます。
シーボルトミミズ(カンタロウミミズ)の生態
名前の由来はフィリップ・フランツ・シーボルトという人が日本で発見して標本を持ち帰ったことにちなむそうです。
別名「カンタロウミミズ」
「シーボルト」は日本の生物の学名に名前が入っていることが多く、オニヤンマやサクラソウなどなじみの深い生物にも名前が使われています。
シーボルトミミズの寿命は3年であるとされ、同一地域では出現する年が決まっており、3年おきに大量発生したり、全く発生しない年があったりと謎が多いミミズです。
考えられている仮説としてミミズを食べる捕食者に対し、発生しない年を作ることで食べる餌資源を減少させているのではないかといわれています。
また大量発生する理由は捕食者が食べることができないくらい発生することで捕食から逃れるためではないかと考えられています。
シーボルトミミズの生息地・分布
シーボルトミミズは中部地方より西の太平洋側に分布しており、四国や九州でも普通に見られる種です。
森林に生息しており、通常時は地中にいるが地表にもよく出てくることがあります。
関東地方や沖縄などでは見られません。
シーボルトミミズの色はなぜ青いのか
青色の由来は酸素の運搬に銅系色素(ヘモシアニン)を活用しているからと言われています。
イカやタコの血が青いのも同じく、ヘモグロビンではなくヘモシアニンが酸素を運んでいるからです。
このヘモシアニンは無色透明だが酸素と結びつくことで銅イオン由来の青色になるため、鮮やかな青色に見えるのでしょう。
シーボルトミミズに毒はある?
シーボルトミミズは見た目が青紫色をしており毒がありそうだという人もいるのではないでしょうか。
見た目が変わっていますが、他のミミズと変わらず毒などはないので安心してください!
しかし、もし素手で触った場合はきちんと手を洗いましょう。普通のミミズくらいには雑菌はいます。
また、シーボルトミミズは素手でつかむと白い粘液のようなものを飛ばしという報告もありますが、これも毒性は恐らくなく、捕食者に攻撃された際の威嚇のようなものでしょう。
シーボルトミミズの採取方法
シーボルトミミズやミミズの仲間は雨が降った朝方などに路上を這い出てくることが多かったり、地表面を這っていることが多いので、採集するのであれば雨が降った次の日などがいいでしょう。
また、一番のオススメは山の斜面や近くなどの落ち葉が溜まったU字側溝を掘るのが効果的です。
私はシーボルトミミズは採取したことはありませんが、この方法でミミズを山のように採ってカメのエサにしていました。
謎が多いミミズなので興味がある人は採取に挑戦してみてはいかがでしょうか。
シーボルトミミズの販売値段・価格
シーボルトミミズを買う人いるのかな~と思うところはあるのですが、コアなファンは見た目がかっこいいので買いたいと思う人もいるのではないでしょうか。
シーボルトミミズは2匹で2500円程なので1匹当たり1000~1500円程でしょう。
まとめ
・シーボルトミミズは日本最大種の一つで、3年おきに大量発生を繰り返す
・シーボルトミミズは青紫色で見た目がどくどくしいが毒はない
・採取は雨の日に側溝を探す方法が効率がよく、販売価格は1000円程度
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