シマフクロウの特徴と生態は?野生で見られる生息地はどこ?

日本に生息している中で、最大の大きさを誇るフクロウを知っていますか?

ずばり答えはシマフクロウです。

翼を広げた長さは成人男性ほどもあると言われている大きなシマフクロウ、一体どんな生き物なのでしょうか。

シマフクロウの特徴や生態、生息地について解説します。

目次

シマフクロウの特徴

シマフクロウは鳥綱フクロウ目フクロウ科に属し、日本にも生息しているフクロウの1種です。

日本で野生の個体が確認できるフクロウの中では最大級の大きさで、体長70cm前後、体重4kg前後、翼を広げると約2mにもなります。

頭上にはパッと見耳のようにも見える羽角と呼ばれる羽毛が生えており、全体的に灰褐色で腹部には黒い縦縞の模様があり、虹彩は黄色です。

昔からアイヌの人々から“集落を守る神”として崇められており、雄大な姿をしています。

多くのフクロウは羽音を立てずに飛行することが出来ますが、シマフクロウは音を立てて飛行するそうです。

その泣き声は時に1km先でも聞こえる程大きく、これはコミュニケーションを深めるためだと言われています。

長生きで、20~30年ほど生きるそうです。

これはシマフクロウが主食としているため、音を立てても水の中にいる魚には聞こえないので多少の音なら逃げられないからだと言われています。

神々しく愛鳥家の間でも憧れの存在であるシマフクロウですが、実は日本において希少野生動植物種に数を減らしてしまっているのが実情です。

原因としては環境汚染や交通事故、生息地に人間が介入したことなどが挙げられており、野生動物保護センターなどでは改善・対策を行っています。

それが徐々に実を結び、2018年にはかつて100羽程度しか確認できなかったシマフクロウが165羽まで増加させることに成功したそうです。

一方でシマフクロウが巣を作るのは大きな樹洞が必要となりそれには時間がかかる為、本当の意味での環境改善には長い道のりになるかと思われます。

現在は人口の巣箱を設置していますが、いつかシマフクロウが自分で巣を作れるような環境が整ってほしいですね。

シマフクロウの生態

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先ほども述べた通りシマフクロウは魚を主食としているため、川辺や湖沼布巾の森に生息しています。

シマフクロウの数が激減した理由の一つには、人間に餌である魚類を奪われてしまったこともあるそうです。

サケなどの魚類の他、甲殻類やカエル、ウサギやネズミなどの哺乳類も食べます。

基本的にオスとメスのペアで行動するそうです。

大木の樹洞に巣を構え、2~3月頃になると2個程度の卵を産みます。

抱卵はメスのみ行い、オスはメスや雛に餌を運ぶのが仕事です。

約35日の抱卵期間を経て生まれた雛は50日程度で巣立ちます。

巣立った後も1~2年間は親元で狩りの仕方などを学びながら生活するそうです。

野生のシマフクロウがいる生息地

シマフクロウのシマは北海道から由来したと言われており、シマフクロウは北海道に生息しています。

かつては北海道全域で暮らしていたのですが、現在は知床、根室、日高など限られた地域のみで確認できるようです。

その内の約半分が知床に生息しています。

少なくなってしまったシマフクロウの数が増えて、北海道の森で優雅に暮らしている未来が訪れることを祈っています。

まとめ

・シマフクロウは日本で最大級のフクロウで、現在絶滅の危機に晒されている

・主に魚を食べる

・北海道の一部に生息している

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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