ヤマビルに天敵や捕食者はいるの?生息地と生態について深掘り

ヤマビルに血を吸われて登山やキャンプでテンションがとても下がった経験がある人はいますか?

私自身、度々靴下が血まみれになって悲しい思いをしています…

そもそも彼らはどんな場所に多くてどんな生活をしているのでしょう。

天敵・捕食者などはいないのか…

今回はヤマビルの生態天敵や捕食者などについて深堀していきましょう。

目次

ヤマビルの生態・特徴

ヤマビルは体に3本の線が入っており、のこぎりのような歯を持っています。

動物から出る二酸化炭素の濃度、振動などに反応し、木の上から降ってきたり地面から動物の足につくなどして血を吸います。

血を吸う際に口からヒルジンという血が凝固しないようにする物質を送り込み、体の10倍以上の血を吸うことがあります。

因みに体は体が小さいので10倍といっても2~3ml程度です。

吸血時間も長く1時間以上吸血したのち、自然落下で逃げていきますが、ヤマビルに吸われた場所にはヒルジンが残っているので血が止まらないというおまけを残していきます。笑

そうして血を吸ったヤマビルは約一ヶ月後に5~6個の卵を産卵します。ヤマビルの見た目は気持ち悪いですが、卵は非常に綺麗なので一度見て見ることをお勧めします。

卵は約1カ月で孵化して3~4回吸血すると産卵可能な成体に、成体になった後は年一回吸血すれば生活することができ、2年間の絶食にも耐えることができるそうです!

飼育環境下では5年間生きた例があるので、寿命は長いと言えるのではないでしょうか。

ヤマビルの生息地

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ヤマビルは秋田県~沖縄までの山地の森林に生息しており、昔は山地の奥深い場所にしかいませんでした。

しかし、近年シカが里山などの地域で大量に増加したことにより、シカと一緒にヤマビルの分布が拡大しているのではないかといわれています。

そのため現在では山地以外でも比較的、高くない山でも川沿いなどで増えてきているようです。

また、観光客が増加した場所ではヤマビルが増加する傾向があるそうで、人間に付着したヤマビルがその後、別の地域で増殖し分布を拡大しているのではないかといわれています。

ヤマビルに天敵・捕食者はいるの?

ヤマビルに現在、天敵となるようなものは存在していません。

イモリの胃からヤマビルが出てきたという報告がありますが、他の生物などで食べているという報告はほとんどないです。

もしかしたら今後数が増えていくとヤマビルを食べる生物などが出てくるかもしれませんが、私たちが生きている間は山に入ったらヤマビル対策をきちんとする必要がありそうです…

忌避剤や塩をかけるなどヒルに対して、害のある行動をするという意味合いでは人間が天敵という形にはなると思いますね。

まとめ

・ヤマビルの寿命は5年と長く、成虫であれば2年間の絶食に耐えることができる

・昔は山も深い場所にしか分布していなかったが、シカや人間の影響で里山などにも分布を広げている

・ヤマビルにこれといった天敵は今のところ確認されていない

[aside type=”normal”]ヒルについて合わせて読みたい記事がこちら!

チスイビルの特徴と生態は?野生で見られる生息地はどこ?

ヤマビルへの対策は忌避剤が有効?噛まれた時の傷口の対処法は?[/aside]

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 梅雨の時期に田舎の山深いお墓に行った時につるんとしたお坊さんの頭に上の木の枝からヤマビルがぺちゃんと落ちてきました!。
    みんなでわあわあ言って足元を見るとたくさんのヒルくんが一斉にシャクトリムシのようにこっちに来ているではありませんか!。
    あの時はアセりました。
    もう行きたくありません。

    • ヤマビルは気づかないうちに血を吸っているからビックリしますよね^^;

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