イモリとサンショウウオは両生類で姿形が似ていますが全く違う生き物です。
今回はイモリとサンショウウオの違いや見分け方について書いていきます。
イモリとサンショウウオの見分け方は?
日本にいるイモリとサンショウウオを見分ける上での大きな違いは『皮膚の質感』です。
イモリは皮膚がザラザラしています。
それに反して一般的なサンショウウオの皮膚はツヤツヤしており、ゼラチンのような手触りです。
ただ、オオサンショウウオは例外でかなりゴツゴツした質感です。
もう一つわかりやすい違いとしてイモリは腹や尾に赤またはオレンジ色の部分があります。
日本のサンショウウオについては腹や尾に目立つ色はありません。
日本で最も一般的に見られるイモリは『アカハライモリ』と言って名前の通りお腹が赤いです。
日本でこの2つの生き物を見分ける上では基本的にお腹が赤ければ『イモリだ!』という認識で問題ありません。
その他の違いは?
イモリとサンショウウオの大きな違いの一つは卵の産み方です。
イモリは水草などに1つずつ卵を産み付けていきます。
また、受精する際は体内で受精します。
サンショウウオは卵嚢(らんのう)と言ってゼリー状のものに卵が包まれた状態で複数の卵を産みます。
それと卵が生み出されてから受精するのも特徴です。
これらの違いを見るとサンショウウオ(山椒魚)は名前に『魚』と付くこともあって、少し魚に近い要素が多いですね!
ただ『魚』と名前につきますが、『両生類』の仲間なので子どもの時は水中で過ごし、大人とになると陸で生活するようになります。
日本のイモリとサンショウウオの種類
イモリにもサンショウウオにも日本には以下のような複数の種類がいます。
日本のイモリ
・アカハライモリ
・シリケンイモリ
→アマミシリケンイモリ
→オキナワシリケンイモリ・イボイモリ
日本のサンショウウオ
・アベサンショウウオ
→採集 飼育禁止。
・イシヅチサンショウウオ
・エゾサンショウウオ
・オオイタサンショウウオ
・オオダイガハラサンショウウオ
→奈良県、三重県で天然記念物指定 採集禁止
・オキサンショウウオ
・カスミサンショウウオ
・クロサンショウウオ
・ツシマサンショウウオ
・トウキョウサンショウウオ
・トウホクサンショウウオ
・ハクバサンショウウオ
→長野県白馬村で天然記念物指定 採集禁止
・ヒダサンショウウオ
・ブチサンショウウオ
・ベッコウサンショウウオ
→採集禁止
・ホクリクサンショウウオ
・キタサンショウウオ
・ハコネサンショウウオ
・オオサンショウウオ
飼育しやすい種類は?
日本のイモリについてはイボイモリ以外は飼育することが可能です。
イボイモリは天然記念物にも指定されていて、絶滅が危惧されている生物なので飼育や採集することはできません。
アカハライモリやシリケンイモリに関してはペットショップでも取り扱われているケースが多いので購入することも可能です。
関連記事:イモリの飼育方法と餌は?ペットで飼いやすい種類の値段と販売店は?
サンショウウオの飼育を検討する際に、知っておいて欲しいことは個体数が大きく減っている生き物であることと、種によっては採集が禁止になっていることです。
また、もしも飼育する場合は子供である幼生の状態のものを飼育するようにしましょう。
その理由は幼生は生存確率が低いので数匹採集をしても自然に与える影響が少ないと考えられている殻です。
また、個人的には日本産のサンショウウオの飼育は非常に難しいのでオススメはしません。
サンショウウオの飼育については別の機会で紹介していきます。
もしも、サンショウウオに限らず両生類の飼育を楽しみたい場合はこちらの記事に書いてある種類の飼育をオススメしています。
関連記事:両生類のペットでおすすめは?【初心者必見】飼いやすい4種類はこれ
まとめ
・イモリとサンショウウオの大きな違いは皮膚の質感と腹部と尾の色
・日本産のイモリは3種類、サンショウウオは19種類存在する
・イモリの飼育は容易でペットショップでも入手可
・サンショウウオの飼育は困難・飼育はオススメしない
最後まで読んでくれた方ありがとうございました!
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