アベサンショウウオの特徴と生態│販売購入や飼育は可能なのか

カエルのような移動能力も無く、繁殖のため水辺から遠くへ離れられないサンショウウオは、分布域を広げるのが苦手な生き物です。

河川は多くとも山地ばかりの日本では、その傾向は特に強く、地域ごとに独立した様々な種類のサンショウウオが生息しています。

アベサンショウウオも、そんなご当地サンショウウオのひとつ。人名のような名前ですが、いったいどんな生き物なのでしょうか。

今回はそんなアベサンショウウオの特徴と成体、販売値段と飼育が可能かどうかについてご紹介します。

アベサンショウウオの特徴

アベサンショウウオは、両生類有尾目サンショウウオ上科サンショウウオ科サンショウウオ属の生き物です。

日本固有種で、京都府を中心に近畿地方のごく限られた地域にのみ分布しています。

体長は10cmほどで、日本に生息するサンショウウオの中でも小型の種です。

肌は飴色から紺色、黒っぽいものまで様々。個体差もありますが、いずれも環境に合わせた保護色になっています。

尻尾は太く、先端部分が平たくなっているのが特徴です。

阿部余四男という動物学者が、名前の由来になっています。

あまり研究の進んでいない種で、分布域の多くは1990年代以降に発見されたものです。

2006年にも福井県に新しい分布域があることが確認され、今後の調査によってはさらなる発見があるのではと注目されています。

アベサンショウウオの生態

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アベサンショウウオは、低地から山地にかけての森林に生息しています。

普段は落ち葉や石の下に隠れ、小型の昆虫やミミズなどを捕食します。何しろ体が小さいので、大型のカエルやヘビが天敵です。

冬眠する直前、秋の終わり頃に繁殖期を迎え、池や湧水など流れの無い水の中に数十個もの卵が入った卵嚢を産み付けます。

卵のままで冬を越し、2月頃に孵化。幼生は節足動物などを食べて育ちますが、共食いすることもあります。

その年の夏には手足が生えて、ほとんどが陸地に上がります。

成体になっても、卵が産めるようになるまではさらに数年かかります。意外と晩婚の生き物です。

アベサンショウウオの販売値段について

ペットとして考えれば、大型種より小型の種の方が手頃です。小型のサンショウウオと聞いて興味を覚える方もいらっしゃるはず。

ですが、アベサンショウウオは購入することも捕獲することもできません。彼らはまさに今、絶滅の危機にあります。

もともと狭い地域に分布していたアベサンショウウオは、環境の変化に非常に弱い生き物です。

開発やペット用の乱獲、さらに人間が持ち込んだアライグマやアメリカザリガニなどの新しい天敵によって個体数が激減。

野生環境での生息数は、1000匹以下とさえ言われています。

現在は国内希少野生動植物種に指定され、絶滅危惧IA類の中でも『絶滅寸前』を意味するCRとして扱われています。

数年後の未来どころか、「今調べたら」絶滅しているかもしれない…それがアベサンショウウオの現状なのです。

アベサンショウウオの飼育は可能?

アベサンショウウオは絶滅危惧種に指定されており、飼育は許されていません。

個体数が回復して指定が解除されるまで、見守るしかないのです。

兵庫県にアベサンショウウオのための保護区が作られ、2011年には人の手による繁殖が成功するなど、保護活動は進んでいます。

いずれにせよ、それなりの時間が必要です。保護活動の成功を祈りましょう。

まとめ

・アベサンショウウオは、京都を中心に近畿地方に分布する日本の固有種

・アベサンショウウオは小型のサンショウウオで、動物学者の阿部余四男氏が名前の由来

・アベサンショウウオは現在絶滅寸前の状態にあり、飼育も捕獲も売買も禁じられている

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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