日本では『カエルに毒がある!』という危機意識はそれほどないですが、身近にいるヒキガエルには毒があります。
ガマガエルと呼ばれたりしてよく親しまれているカエルですね!
けれどヒキガエルの毒は非常に強力です。
今回はそのヒキガエルの毒性や成分について紹介していきます
ヒキガエルとは?
カエルの中でもずんぐりむっくりした体形のカエルです。
日本には外来種のものも含めて4種類のヒキガエルがいます!
・ニホンヒキガエル
⇒関西:ニホンヒキガエル 関東アズマヒキガエル
・ナガレヒキガエル
・ミヤコヒキガエル(アジアヒキガエル)
・オオヒキガエル
動きが鈍くてあまり頻繁に跳ねないのも特徴ですね。
夜行性で主に昆虫などを食べており、舌を長く伸ばして獲物を捕食しています。
大人しくて全く人に害がないように思えますが毒を持っているんですね…
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ヒキガエルの毒の成分と毒性は?
ヒキガエルの特徴でもある後頭部の耳腺からは強力な毒液が分泌されます。
また、耳腺だけでなく皮膚や背中にあるイボからも白い有毒の液を分泌します。
この毒は主に外敵や寄生虫、細菌から身を守るのに使われています。
毒の成分はブフォトキシンなどの強心ステロイドで心臓機能の亢進作用があると言われています。
また、神経系・ステロイド系の毒素のため皮膚につくと炎症を起こすので極力触らないほうがいいですね。
口から摂取してしまった場合は神経や循環器の障害が生じ、嘔吐・下痢・心臓発作などが引き起こされます。
人間がこの毒の被害に合うことは少ないですが、よくペットの犬がヒキガエルにちょっかいを出してしまって毒液の被害に合うケースがあるようです。
万が一を犬の散歩などをしていたときにヒキガエルがいたら近づかないようにしましょう!
それとヒキガエルを触った場合には必ず手を洗う必要があります。
しかし、中にはヒキガエルを食してこの毒を利用する動物がいます。
ヤマカガシの毒はヒキガエルのもの?
不思議なことにヤマカガシというヘビはヒキガエルを食べてこの毒を利用します。
ヤマカガシはこの毒を頸部皮下に溜めて使います。
ヒキガエル由来の毒のためヒキガエル生息しない宮城県の金華山のヤマカガシはこの毒を持っていません!
そしてそのヤマカガシにヒキガエルを食べさせると毒を分泌するようになるそうです。
かなり不思議ですね~
この毒は目に入ると最悪の場合失明する恐れがあるので注意が必要です。
まとめ
・ヒキガエルは耳腺と皮膚のイボから毒液を分泌する
・ヒキガエルの毒はステロイド系の強心性のある毒素
・ヤマカガシは捕食したヒキガエルの毒を頸腺に溜めて利用する
最後まで読んでくれた方、
ありがとうございました!
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