アオバズクの特徴と生態は?野生で見られる生息地はどこ?

アオバズクという猛禽類をご存知でしょうか。

猛禽類というと気高くあまり馴染みの無い野生動物と感じる方も多いでしょうが、アオバズクは東京でも目撃情報があるほど私たちにとって身近な鳥なんです。

そんなアオバズクですが、一体どんな生き物なんでしょう。

日本にも生息していると言いましたが、海外にも生息しているのでしょうか。

アオバズク特徴生態生息地について解説します。

目次

アオバズクの特徴

アオバズクは鳥綱フクロウ目フクロウ科に属するフクロウの1種です。

名前に“ズク”が付きますがミミズクの仲間ではなく、耳のように見える羽角はありません。

体長約30cmで、オスよりもメスの方が大きくなる傾向にあるようです。

尾が長く、頭部から背中にかけて濃い焦げ茶色で、腹部には太い縦縞模様があります。

「ホッホー」と1度に2回ずつ鳴くのが特徴です。

私たちにとって馴染みのあるフクロウの鳴き声とは、このアオバズクの鳴き声と思ってよいでしょう。

虹彩は黄色で、耳は左右対称の位置にあります。

フクロウの仲間は本来獲物の位置を正確に把握するため、耳の位置が左右非対称となっているそうです。

そのためアオバズクは聴覚ではなく視覚を頼りにして狩りをしているのだと考えられています。

日本人にとっては身近なフクロウの仲間ですが、近年は数を減らしつつあるそうです。

アオバズクの生態

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アオバズクは、青葉が鮮やかな季節になるとやってくることからその名がつけられた夏鳥です。

夏鳥とは季節が変化すると大きな移動をする渡り鳥の1種で、夏季になると南から日本にやってきて繁殖し、冬になると南下する習性のある鳥のことを指します。

沖縄などで目撃情報のある亜種のリュウキュウアオバズクは、奄美大島以南の南西諸島に通年生息している留鳥だそうです。

繁殖期になると樹洞などに巣を作り、2~5個の卵を産みます。

約25日の抱卵期間を経て雛が孵り、巣立つまでに約一か月かかるそうです。

卵はメスのみが温めその間オスは巣の見張りやメスのために狩りを行い、雛が孵った後はオスとメス交代で雛の面倒と餌の調達を行います

夜行性で、普段は単独かペアで行動するそうです。

肉食性で昆虫や小型の鳥、小型の哺乳類などを食べます。

主に平地や低残地の林などに生息していますが、神社や寺の境内の木の中で暮らしている個体の目撃も珍しくありません。

正確な寿命などは分かっていませんが、フクロウの仲間はどれも長寿の傾向にあるため、アオバズクも20~30年ほどは生きることが出来るかもしれないですね。

アオバズクの生息地

アオバズクはアジアを中心に生息している鳥です。

カンボジアやシンガボール、スリランカ、中国、韓国など多岐にわたります。

夏季は中国や日本で繁殖し、寒くなると東南アジアの方へ移動するそうです。

インドや中国南部などでは移動せず、同じ場所に留まっています。

日本においては全国各地で目撃されていますが個体数の減少が心配されているそうです。

それでも2018年、兵庫県伊丹市で市内では約50年ぶりにアオバズクの雛が確認されました。

アオバズクが安心して繁殖が出来るような環境を私たちが整えていきたいですね。

まとめ

・アオバズクは尾が長く、日本人にとって馴染み深い猛禽類

・日本のアオバズクは夏鳥だが、沖縄などに生息する亜種は留鳥など地域によって違いがある

・日本の他、中国やシンガポールなどアジアに広く生息している

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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