カジカガエルという生き物がいます。
日本に生息するカエルの中でも特に美しい鳴き声の持ち主で、昔から人々に愛されてきました。
有名な和歌にも登場し、両生類に詳しい人でなくても知っている方は少なくないかもしれません。
そのカジカガエルとよく似た名前を持つ、リュウキュウカジカガエルのことをご存知でしょうか。
名前からすると亜種のようですが、見た目はあまり似ていません。ならどうしてカジカガエルという名が使われているのか…気になりませんか?
今回はそんなリュウキュウカジカガエルの特徴と生態、販売値段と寿命についてご紹介します。
リュウキュウカジカガエルの特徴
リュウキュウカジカガエルは、両生類無尾目アオガエル科カジカガエル属の生き物です。
沖縄諸島、奄美諸島、トカラ列島、及び台湾と、広い地域に分布しています。
以前はニホンカジカガエルと呼ばれていましたが、日本固有種であるカジカガエルとの混同を避けるため、名前が改められました。
体長は2.5cmから4cmほど。大きいもので8cmほどにもなるカジカガエルと比べると、非常に小柄なカエルです。
体色は個体差があり、くすんだ褐色から黄色っぽいものまで様々です。若干の体色変化が可能で、住む場所に合わせて肌の色が変わります。
足の指先には吸盤があり、木登りしたり壁や岩に張り付いたりすることができます。
両生類の中でも特に塩分に強い種で、普通のカエルが敬遠するような塩気の強い場所にも適応し、生活していくことが可能です。
本来の原産地は台湾で、流木などに乗って日本に渡ってきたのではないかと考えられています。
リュウキュウカジカガエルの生態
[ad#co-1]温暖な気候の土地に暮らすリュウキュウカジカガエルは、山地の渓流から街中の側溝、海岸近くの岩場まで多様な場所に生息しています。
小型の昆虫や節足動物を食べる肉食性。一方で天敵は多く、ヘビ、鳥、イタチなどの食肉類から大型のカエルまで様々な生き物に狙われます。
冬の一番寒い時期を除いて活発に動き回り、ちょっとした水たまりのような場所にも1~2mmほどの小さな卵を産みます。
繁殖期は4月から10月。この時期、雄は喉にある鳴嚢を膨らませて雌を誘います。
この鳴き声が非常に美しく、カジカガエルのそれに似ていたことからこの名前がつけられました。
台湾に生息する個体群は微妙に鳴き声が異なるため、亜種なのではないかという意見もあり、研究が進められています。
リュウキュウカジカガエルの販売値段
生息地では様々な場所で見られるリュウキュウカジカガエルですが、購入する場合は2000円ほど必要になります。
彼らは日本の中でももっとも南の地方に生息するカエルで、運ぶのにも費用が掛かるのです。
また小さな体のわりにジャンプ力があり、飼育ケースを飛び出してしまう可能性があるため注意が必要です。
しっかり面倒を見てやれば、心地良い美声を聞かせてくれることでしょう。
リュウキュウカジカガエルの寿命
リュウキュウカジカガエルの寿命は、はっきりとは分かっていません。
オタマジャクシからカエルになるまで2か月から3か月、繁殖可能になるまでさらに2年ほどかかるので、4年前後生きると考えられています。
まとめ
・リュウキュウカジカガエルは、山地から海岸近くにまで生息する適応能力の高いカエル
・カジカガエルに似た美しい声で鳴き、そこから名前がつけられた
・リュウキュウカジカガエルは一匹2000円ほどで購入可能
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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