ニホンスッポンの特徴と生態は?販売値段と寿命はどれくらい?

「月とスッポン」という言葉があります。

見た目は似ているけど中身がまるで違う、という意味です。

このようにことわざにも登場するスッポンは、昔から日本人にとってとても身近な生き物でした。

高級な食材としても有名ですが、彼らが自然環境の中でどのように生活しているかはあまり知られていません。

そこで今回は、そのスッポンの中でもニホンスッポンの特徴と生態、販売値段と寿命についてご紹介します。

目次

ニホンスッポンの特徴

ニホンスッポンは、爬虫類カメ目潜頸亜目スッポン上科スッポン科スッポン亜科キョクトウスッポン属の生き物です。

北海道以外の日本各地、台湾やハワイなどに分布しています。

養殖で持ち込まれた個体が逃げ出して生息地を広げているらしく、完全な野生下での分布図はよく分かっていません。

体長は35cmほど。カメの仲間ではあるのですが甲羅が柔らかく、ツルツルとしているのが特徴です。

肌は灰色から褐色、鼻が顔の先に突き出ており、足には水かきがあります。

臆病な性格で、危険を感じるとすぐにガブリと噛みついてきます。顎の力は非常に強く、人間の皮膚でも容易に食い破るほどです。

もしスッポンに噛みつかれたら、下手に動かずにじっとしていましょう。危険は無いと判断すれば向こうから離れてくれます。

前述の通り食材としても有名で、各地で養殖が行われています。

縄文時代の遺跡から食用されたものが出土した例もあり、かなり昔から美味しい生き物として珍重されていたようです。

ニホンスッポンの生態

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ニホンスッポンは水中生活に適応しており、流れの緩い川、池、沼などに生息しています。

柔らかい甲羅は防御力が低い代わりに一般的なカメのものより軽く、水かきのある足で意外なほど素早く水中を泳ぎます。

肺呼吸する生き物ですが、水中の酸素を少量ながら直接血液中に取り込むという、驚きの能力を持っています。

さらに突き出た鼻を水面に出して呼吸することで、長時間水の中に潜っていられます。まさに水中特化の生き物です。

とはいえずっと水の中にいられるかというとそうでもなく、たまに水辺で日向ぼっこをします。

水草なども食べますが、基本は肉食。その強力な顎で魚や甲殻類、淡水貝などをバリバリと咀嚼します。

6月から7月にかけて繁殖期を迎え、一度に10個から40個ほどの卵を生みます。

ニホンスッポンの販売値段

ニホンスッポンは、大きめのペットショップや爬虫類専門店などで販売されています。

大人の個体はあまり扱われていませんが、子亀であれば1000円ほどで購入可能です。

そんなニホンスッポンですが、近年河川の減少などで生息域を失いつつあり、個体数も減少傾向にあると言われています。

今のところ日本においては情報不足とされていますが、国際自然保護連合では絶滅危惧II類に指定されています。

養殖されているため種としての絶滅は心配なさそうですが、今後は購入することが難しくなるかもしれません。

ニホンスッポンの寿命

カメは非常に長寿の生き物です。その仲間であるニホンスッポンも、体のサイズに見合わぬ長い寿命を持っています。

平均でも30年ほど、中には100年以上も生きている個体もいるというからびっくりです。

一度飼育を始めたら、何十年と言う長い付き合いになるでしょう。愛情を注げば良い相棒になってくれるはずです。

まとめ

・ニホンスッポンは日本や台湾、ハワイに分布する、高級食材として有名なカメの仲間

・ニホンスッポンは柔らかい甲羅を持ち、水中生活に特化した生態を持つ

・ニホンスッポンは子亀が1000円ほどで売買されているが、個体数は減少傾向にある

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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