マダニの感染症の症状はうつる?病気の種類や治療法は?

マダニというと『病気や感染症を運ぶ』というイメージが強いですね。

犬についていたりするのを目にしますが人間にも吸血します。

マダニを媒介する感染症による死亡例が知られてる恐ろしい生物になります。

今回はマダニが媒介する感染症病気種類症状について深掘りしていきます。

目次

感染症・病気の種類!症状や治療法は?

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マダニは病原体を他の宿主へ運ぶ媒介者として知られています。

私自身、山歩きやアウトドアをする機会が多いので遭遇するとかなりひやっとしますね。

それにマダニが媒介する感染症・病気も1つや2つではなく、様々な病気を運びます…。

日本紅斑熱

日本紅斑熱はリケッチア(微生物)の感染によって引き起こされる感染症です。

【症状】
マダニに刺されてから2~8日程度経ってから頭痛や発熱、倦怠感、関節痛、筋肉痛が起こります。

他にもかゆみのない発疹がほとんどの患者で見られるそうです。

病院に行けば大事にはならないですが、放っておくと高熱で倒れてしまう可能性があります。

【治療法】
モニ抗生物質を投与する治療法が行われます。

ワクチンがないため予防については“マダニに噛まれないようにする”ということだけです…。

Q熱

Q熱は人獣共通感染症の一つでコクシエラ菌によって発症する感染症です。

【症状】
見られる症状は頭痛、筋肉痛、悪寒、咽頭痛、倦怠感などがあります。

急性のものと慢性のものがあり、

治療が遅れると死に至る上に、重症化すると治ったとしても慢性肝炎、骨髄炎、心内膜炎をおこすことが多く、予後は不良です。

【治療法】
治療法は抗菌薬などを投与して解熱し、抗生物質が用いられます。

再発や慢性化を予防するために症状が改善したとしても3~4週間は薬の投与するのが望ましいです。

ライム病

ライム病はノネズミやシカ、野鳥などが保菌動物でマダニによって媒介される人獣共通感染症の1つです。

野生動物は感染しても発症しないのですが、ヒトや犬、牛、馬では症状が出ます。

【症状】
マダニに咬まれてから菌が増殖し、3-32ほどして周囲の皮膚に広がっていきます。

感染初期は噛まれた箇所に紅斑が広がり、リンパ節の膨張や筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などの症状が伴います。

感染が進んで病原体が全身に拡散してしまうと神経症状などが出たり、心疾患、関節炎、筋肉炎など様々な症状がではじめます。

【治療法】
発疹が出ている場合には抗生物質を用いて治療を行います。

回帰熱

回帰熱はシラミやダニによって媒介されるスピロヘータという菌を病原体とする感染症です。

発熱したり熱が治ったりを繰り返すため『回帰熱』という名前が付きました。

【症状】
発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感が伴います。

また、髄膜炎、点状出血、紫斑、結膜炎、黄疸、肝臓や脾臓の腫大などを併発する場合もあります。

治療を行わない場合には致死率が最大30%と非常に高い、死因となるのは不整脈や脳出血などが挙げられます。

【治療法】
抗生物質を用いた治療を行います。

媒介した生物によって用いる薬剤を使い分けます。

ダニ媒介性脳炎

マダニが媒介する中枢神経系におけるウィルス性の感染症です。

ヒトを含め様々な動物に感染する人獣共通感染症の一つになります。

日本でも感染例があり、北海道では2016年8月に死亡例が確認されました。

【症状】
ほとんどの場合、髄膜炎、脳炎、髄膜脳炎が表れます。

軽い熱の発症や永続的な麻痺が起こる場合があります。

【治療法】
この感染症は恐ろしいことに治療法はなく、薬を用いた療法もありません。

ワクチンによる予防は可能であるが日本では少数の医療機関でしか取り扱われていません。

重症熱性血小板減少症候群

主として重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSV)を保有するマダニがヒトを刺咬することによって感染する感染症です。

【症状】
主な症状は吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの消化器系での症状と、神経症状、リンパ節膨張、皮下出血などが挙げられます。

日本での患者数は年間100名程度と推定されています。

【治療法】
この病気は対症療法のみで、有効な薬やワクチンは存在しません。

マダニが媒介する感染症は人から人へうつるのか?

今まで挙げてきたようにマダニが媒介する感染症は様々なものがあります。

ほとんどの感染症は人から人にうつることはないですが、Q熱に関しては人から人へ感染することもあるようです…。

多く感染症の場合はマダニに噛まれることがなければ感染することはないので、生息が疑われる場所に行かなければ基本的には心配ないと思います。

ただ、アウトドアが好きでマダニが活動している夏の時期に野外に出ることが多い人は細心の注意を払う必要があります。

私も野外に出た時に噛まれはしませんでしたが、草むらを歩いた時に衣服にマダニが付いていたことがあったので服装など気をつける必要があると改めて思いました…

また、マダニに噛まれた場合は念のため医療機関に掛かったほうが良さそうですね…。

まとめ

・マダニが媒介する感染症や病気は治療法がないものもある

・マダニが媒介する感染症のほとんどは人から人へはうつらないがQ熱はうつる可能性がある

・マダニに噛まれた場合は念のため医療機関にかかるべき

最後まで読んでくれた方、
ありがとうございました!

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