ミルワームといえば爬虫類や両生類、ハムスターなどなど色々な生物の餌として用いられていますね。
餌として買ったのに中には幼虫から成虫になってしまうものもちらほら…。
そういった成虫になったミルワームは繁殖させて殖やすこともできます!
今回はミルワームの成虫の飼育や繁殖方法について紹介していきます。
ミルワームの特徴
ミルワームは主にペットの活き餌とするために増殖させられている甲虫の幼虫です!
しっかりと名前もあって『チャイロコメノゴミムシダマシ』という昆虫になります。
他にもジャイアントミルワームという名前で『ツヤケシオオゴミムシダマシ』も販売されていますね!
こちらは体長が40mmにもなって大型なのでかなり食べごたえのある種類ですね!
ただ知っておいて欲しいのはミルワームの栄養価やカロリーは高いのですが、ミネラルなどの栄養バランスが良くありません…。
リンが非常に多いため、爬虫類や両生類などの脊椎動物に与える場合はカルシウムの粉末を付けて与えると良いです!
ミルワームの飼育方法
ミルワームを飼育して繁殖させるのはそれほど難しいことではありません。
主な餌は穀物類ですがふすまやパン粉などを食べます。
雑食性なので他には野菜や肉類も食べるのと、時には共食いすることもあります。
飼育に必要なもの
■飼育ケース×3
一般的な飼育用のプラスチックケースやタッパー、フタのある容器であれば問題はありません。
ケースを2つ用意するのは幼虫用、蛹用、成虫用を分けるために用います。
■ふすま&パン粉
床材兼餌として利用します。
ふすまだけでも良いのですが、餌として利用する際の栄養を考えてパン粉を用います。
パン粉は味噌こしやザルの網目を通りやすいように細かいものが適しています。
餌はこれら以外にも野菜などを与えると良いです。
■ザルor味噌こし
床材のふすま&パン粉からミルワームを取り除くときに用います。
死骸や脱皮殻、目の粗い床材も取り除くとよいですね!
■ピンセット
手づかみで平気な人は手でもいいですがミルワームを移動させるときに使えます。
ミルワームの繁殖方法
飼育に必要なものを用意したら全てのケースに床材兼餌を敷くようにしましょう。
また、ミルワームを繁殖させて殖やす場合に気をつけなければならないのは幼虫から蛹になったときに蛹を別の容器に移すことです。
ミルワームは幼虫、成虫のときも雑食性なので蛹は放置してしまうと捕食対象になってしまいます。
そのため繁殖する際には幼虫、蛹、成虫の3つの容器に分けるようにしましょう。
目安としてはミルワームが大きくなってきてからはこまめにザルや味噌こしで幼虫が蛹になっていないか確認するようにしましょう。
また蛹のケースに羽化した成虫が出てきた場合はそれも成虫用のケースに移すようにします。
成虫は1ヶ月もすると死んでしまいます…。
交尾を終えていればふすまの中に小さなミルワームの赤ちゃんを確認することができると思います!
その幼虫を幼虫用のケースに移してまた育てていくというサイクルを続けていけばミルワームを殖やしていくことができます。
飼育する際の温度については18~25℃くらいを維持するようにしましょう!
冬場は低温に注意する必要があり、10℃以下になってしまうと死んでしまう場合もあります。
このように環境を整えてからはこまめに餌を与えたり、床材を交換してやるだけでミルワームは殖えていきます!
ミルワームの動画
ミルワームの栄養価は与える餌で変わる?
生物の体は基本的には食べたものできています。
ミルワームに与える餌によってミルワーム自体の栄養価が変わります。
そのため動物園などではミルワームの栄養価を高めるためにニンジンやジャガイモ、葉野菜なども与えています。
また人によってはふすまやパン粉にカルシウムの粉末を混ぜて与えている方もいるようです。
他にも煮干しなども与えると良いとされています。
ただこのような餌を与える場合はカビの発生に気をつけた方が良いでしょう。
これらのようにミルワームは比較的簡単に飼育・繁殖することができます。
餌代の節約にもなるのとペットに与える餌の質を自分で上げることができるので余裕のある人は実践してみると良いですね!
ミールワームの成虫:ゴミムシダマシの仲間
主にペットの餌として活用されるミルワームは2種類います。
- 小さいミルワーム:チャイロコメノゴミムシダマシ
- 大きいミルワーム:ツヤケシオオゴミムシダマシ
ツヤケシオオゴミムシダマシは幼虫の時は「ジャイアントミルワーム」「ジャンボミルワーム」と呼ばれており、非常に大きいです。
チャイロコメノゴミムシダマシ
チャイロコメノゴミムシダマシさん(ミールワーム)の幼虫と成虫 pic.twitter.com/d96tzKAtTD
— ピン・セイダイ Nagashima, Seidai (@calisius) March 10, 2019
チャイロコメノゴミムシダマシは乾燥した土地で地面に落ちている植物や動物の死骸などを食べて生活しています。
日本を含めて、世界共通で生息している食品害虫です。
ツヤケシオオゴミムシダマシ
Zophobas atratus
前回の蛹が羽化したようです。
ジャイアントミルワームの成虫ことツヤケシオオゴミムシダマシですね。
今では余りに一般的ですが新成虫はこうしてみると中々かっこいいですね。因みに原産国はキューバなどの中南米だそうです。 pic.twitter.com/oPlBRyS8sA
— さっちゃん🐛🦂🕷 (@BugsLife3939) August 10, 2021
原産国は中南米で日本には移入種として生息しています。
名前の通り、つや消しされた黒い甲殻が特徴的です。
成虫は掴むと首の付け根部分から白濁の液体を分泌します。
まとめ
・一般的なミルワームは『チャイロコメノゴミムシダマシ』という甲虫の仲間
・ミルワームの飼育・繁殖のポイントは成長過程ごとにケースを分けて飼育すること
・ミルワームに与える餌でミルワーム自体の栄養価が変わるため動物園では様々なものを与えている
最後まで読んでくれた方、
ありがとうございました!
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