タランチュラと言えば『恐怖の毒グモ!』というイメージがありますよね…。
しかし、意外とどこに毒があるかなどは知らない方は多いです。
今回はタランチュラの毒性について紹介していきたいと思います。
タランチュラ(tarantula)とは?
タランチュラの名前の由来
タランチュラの語源はイタリア南東部の都市「タラント(Taranto)」からきています。
都市タラントには毒蜘蛛が多く生息し、噛まれてしまうと「タランティズム(Tarantism)」という病に罹ることで「タランテラ」という踊りを踊らないと死ぬという伝説がありました。
しかし、ここで指すタランチュラとはコモリグモの1種の「タランチュラコモリグモ」に由来すると言われています。
やがてタランチュラの伝説を知るヨーロッパの人が大陸に渡ってから、恐ろしい姿の大きなクモを見ると「タランチュラ」と呼んだことでオオツチグモ科のクモを『タランチュラ』と総称するようになったそうです。
よく紹介されるタランチュラはすべてオオツチグモの仲間になります!
脚が太くて毛が生えているのが特徴です。
世界では約900種ものタランチュラが存在し、地球でも比較的温暖な地域に生息しています。
タランチュラの毒は牙と刺激毛にある
ここで言うタランチュラはオオツチグモのことを指しますがタランチュラは太くて大きな牙があり、この牙に豊富な毒が含まれています。
また、種類にもよりますがタランチュラの中には腹部に刺激毛と呼ばれる毛を持っており、身の危険を感じると脚でその毛を飛ばしてきます!
タランチュラの毒性は強い?
タランチュラはサスペンス映画やテレビの取り扱われ方的にものすごい猛毒を持っているイメージが強いです。
しかし、タランチュラの毒は恐れるほどのものではありません。
- タランチュラの毒性は非常に弱い
- 人間が死亡するほどの危険はない
- 腹部の刺激毛も腫れる程度で数日で治る
ほとんどの種類のタランチュラは危険性は低いです。
世界でも死亡例は1件もない
実はタランチュラの毒による死亡例は世界でも知られていません。
そのためタランチュラの毒の血清なども存在しないようです。
しかし、タランチュラの牙に毒があることは間違いありません。
毒はタランチュラトキシンという壊血性の毒ですが、人間にはその毒は作用しないことからあまり効かないそうです。
牙が鋭く大きいため噛まれると激痛が走ります。
それに食べているものも動物や昆虫なので噛まれて感染症になる恐れもなくはないです。
刺激毛はアレルギー反応の危険性がある
毒牙も恐ろしいですが、もう一つ怖いのは刺激毛ですね。
刺激毛は皮膚に刺さると激しい痒みに襲われます。
アレルギー反応によるアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
ペットとして愛好している人も増えていますが、いずれにせよ危険な要素を持ち合わせているクモだということは間違いありません。
日本にいる場合は奇虫などを扱っているペットショップに行かなければ見る機会もないので安心ですが、飼育する際には注意が必要そうですね!
まとめ
・タランチュラの毒は太くて鋭い牙にあり、腹部には刺激毛という危険な毛も生えている
・タランチュラの毒はタランチュラトキシンという壊血性の毒であるが人間には作用しない
・刺激毛は皮膚に刺さると痒みが生じ、目に入ると最悪失明する可能性もある
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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