蚊だと思って叩いたら蚊を潰した時のように黒っぽい粉が付かないやつがいます。
実はそれは蚊ではなくユスリカという種類の生き物です。
今回はその蚊にそっくりなユスリカについて深掘りしていきます。
ユスリカは蚊じゃない?違いは何?
ユスリカは蚊によく似た大きさと姿をしていますが、刺して動物に吸血したりしません。
叩いたりしても黒い粉が付かないのは鱗粉を持っていないためです。
蚊と同じ双翅目といってハエの仲間ではありますが、全く異なる生き物です。ね
ユスリカは種類が多く世界では約15000種、日本だけでも2000種も記載されています!
海やサンゴ礁に棲む種類もいたり、水がわずかしかない場所にいるものなど多種多様です。
また、釣りをしている人は馴染み深い生き物と言えます。
ユスリカの幼虫は釣具屋なんかで餌として販売されているアカムシのことです。
この幼虫が体を揺するように動かす行動がユスリカの名前の由来になっています。
蚊と似ている部分は幼虫の頃に食べるものです。
ボウフラもアカムシも食生はデトリタス食だと考えられています。
デトリタスというのは微細なプランクトンや生物由来の物質、有機物粒子のことです。
そのような小さな物質を濾過して食べているそうです。
ただ、成虫になってからが大きく異なり、ユスリカの成虫は口がないので一切餌をとることはありません。
成虫の寿命も短く、数日程度で交尾を終えるとすぐに死んでしまいます。
そのため、すぐに死んでしまうことから交尾するときは一斉に行って蚊柱をつくります。
ユスリカと蚊の見分け方は?
細かいですがユスリカと蚊は見た目にいくつか違いがあります。
先程の違いで述べたようにユスリカには口がありません。
血を吸う蚊には針状の口があるので区別することが可能です。
また、ユスリカには2本の口ひげがあるのも特徴ですね。
もう一つ見分けるポイントは止まっているときの姿勢です。
蚊は左右の翅を背中で重ねて閉じますがユスリカは翅を八の字など開いた状態で止まります。
細かいですが血を吸ってこない蚊のような生き物を見つけたらよく観察してみると良いでしょう!
ただ、ユスリカは成虫でいられる期間が短いので見つけようと思うと難しいかもしれません…。
私自身確認するために意識して探してみたいと思います!
まとめ
・ユスリカは吸血もしなければ寿命も短く、蚊とは全く違う生き物である
・ユスリカの幼虫は釣具屋で売られているアカムシのこと
・ユスリカと蚊の違いは口があるかないかと、止まったときの翅の閉じ方
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