シロアリとクロアリの特徴と違い!蟻道・蟻土の見分け方についても解説

シロアリとクロアリの違いをご存知でしょうか。

文字通りシロアリは白く、クロアリは黒い、ぐらいに思っている方もいらっしゃるかもしれませんがそんなことはありません。

なんでもシロアリとクロアリでは蟻道・蟻土にも違いがあるとか…?

シロアリとクロアリの特徴と違い、蟻道・蟻土の見分け方について解説します。

目次

シロアリとクロアリの特徴

シロアリは昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科に属し、クロアリは昆虫綱ハチ目アリ科に属する生物です。

姿こそよく似ていますがシロアリはゴキブリの中まで、クロアリはハチに近い生き物になります。

シロアリの特徴

シロアリは家屋に住みつき時に家を半壊させる害虫としてのイメージが強いですが、自然界においては土に栄養をもたらす重要な存在です。

日本に生息するシロアリの多くは春から夏ごろにかけて羽アリが巣立ち、運よくパートナーを見つけられると新しいコロニーが誕生します。

日本では屋内に巣を作るイメージがありますが、アフリカなどに生息するシロアリは地表に土や糞を重ねて作ったいわゆる蟻塚を形成することもあるそうです。

シロアリという名前が付いていますが、実際には黒や赤茶色など様々な色の種類が存在しています。

セルロースを主食としており、主に木材を食べますが時にプラスチックやダンボールなども食べてしまうそうです。

コロニーの頂点に立つ女王は世界最長の寿命であるといわれ、50年ほども生きたこともあると伝わっています。

クロアリの特徴

一方クロアリですが、シロアリと違って小さい頃から身近にいる生物の一種として馴染み深い印象を持たれている方も多いのではないでしょうか。

非常に多くの種類が存在する昆虫で、日本だけでも280種類以上確認されています。

基本的には肉食性ですが、雑食や菌食の種類もいるそうです。

また毒針を持つ種類もいるなど、非常に多彩な生態を持ち合わせています。

中には他種の働きアリを利用して生活する社会寄生を行う種類もいるなど、強かな一面もあるようです。

シロアリもクロアリもいずれも社会性昆虫で、コロニーの中は女王や羽アリなどカースト制度が築かれています。

分類上は全く違う両者ですが、姿や社会性など類似点が多くあるのは面白いところですよね。

シロアリとクロアリの違い

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さて、両者の違いを見ていきましょう。

よく似た見た目をしていますが、微妙に異なる点がいくつかあります。

シロアリの羽アリにはくびれが無く寸胴ですが、クロアリの羽アリにはくびれがあり頭部・胸部・腹部が分かりやすくなっています。

よく見ると馴染みのある姿をしているのはクロアリの方ですね。

羽にも違いがあり、シロアリは4枚の羽がほぼ同じ大きさですが、クロアリは前羽が後羽よりも大きくなっています。

また、シロアリの羽は抜けやすいですがクロアリの羽は抜けにくいという違いもあるようです。

また、シロアリが主に木材を食べるのに対し肉食のクロアリはシロアリを捕食することもあり、シロアリにとってクロアリは天敵に当たります。

似たように見える両者ですが、意外と多くの違いを抱えているようです。

蟻道(蟻土)の違いと見分け方

さて、シロアリは蟻道と呼ばれるトンネルのような道を形成する生態を持ちます。

これはシロアリが土や排泄物などを使って作ったもので、シロアリが苦手とする外気や光を浴びずに餌や水を運ぶことが出来るようになっているそうです。

また木材の隙間などに蟻土というものを持ちこみ、仕切りにするなど快適な環境作りのために使われます。

一方クロアリも蟻道を作りますが、一見よく似ていてもシロアリのものより脆くてすぐに壊れてしまうという特徴があります。

まとめ

・シロアリはゴキブリの中までセルロースを食べるのに対し、クロアリはハチの中まで肉食性のものが多い

・シロアリにはくびれがなく羽の大きさが全て同じ、クロアリにはくびれがあり前後で羽の大きさが違うなどの差がある

・クロアリの蟻道はシロアリのものより脆い

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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