秋に近づいてくるとトンボがオス・メスくっついて飛んでいたりしますね。
トンボは虫の中でもかなり特殊な交尾をする虫です!
種類によって交尾(交接)するときの形が異なり、ハート型に見える形で交尾をするものもいます。
今回はトンボの交尾について深掘りしていきます。
トンボの交尾は強引で飛びながら?
オスが腹の先端でメスの頭の後ろをくっつけた状態で飛んでいることがあります。
中にはその状態を『トンボが交尾している』と言う方がいますが、厳密に言うとあれは交尾ではありません!
この状態は英語で『タンデム』と言います。
タンデムは交尾を終えてから、そのメスが他のオスにとられないように占有しているのです!
こうみるとトンボのオスはしっかりと自分の子孫を残すために必死ですね。
それにかなり強引な印象を受けます…。
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トンボの交尾は特殊でハート型?画像あり
虫の生殖孔は雌雄ともに腹部後端にあるのですが、トンボは特殊でオスの交尾器は腹部の前にあります。
交尾器と言っても厳密には腹部の前に貯精嚢という精子を貯める場所があり、オスはあらかじめ自分の腹部後端から腹部へ精子を蓄えています。
わざわざ交尾器から貯精嚢に精子を貯めるというのが不思議ですね…。
それだけオスがメスを獲得するための競争が激しいのかもしれないと考察しています。
実際に交尾のときは腹部後端はメスの首を掴むときに使っています。
交尾をするときの形も種類によって異なります。
【均翅亜目】
よくハート型に見えると言われるのがこちらです。
イトトンボの仲間などがこの形をとっていますね!
【不均翅亜目】
よく見かけるトンボや赤とんぼと言われるような種類はこの形をとります。
交尾を終えると先ほど出てきたタンデム(オスメスで連結)をしたまま飛行して産卵場所を探しに行きます。
種類によって交尾の形が違うことやオスはわざわざお腹の前に精子を貯めてそこで交尾をするという目線でトンボを観察すると『変わった虫だな~』とつくづく思いますね。笑
まとめ
・トンボがオスメスでつながって飛んでるのは交尾ではなくオスがメスを占有している状態
・トンボのオスは腹部後端から腹部の前にある貯精嚢に精子を貯める
・トンボは種類によって交尾をするときの型が違う
最後まで読んでくれた方、
ありがとうございました!
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