夏頃から発生する蛾でイラガという芋虫がいます。
カキやサクラ、ウメ、クリなど馴染みのある樹にいる虫なので遭遇したことがある人も多いのではないでしょうか?
また、その幼虫の棘には毒があることが有名ですね。
今回はそんなイラガの生態や毒性について深掘りしてきます。
イラガの生態!成虫に毒はあるの?
イラガの成虫は小型の蛾で翅を開いた状態で3cm程度です。
よく街灯などに集まっている姿を目にします。
幼虫の発生時期は7~8月頃で稀に10月頃にも再び見られるときもありますね。
終齢幼虫になったら状態で越冬し、春先に繭を作って6月に羽化します。
幼虫は毒がある毛虫として有名ですが、成虫は無毒な上に口がないので何も食べません。
そのため、何か果実を痛めてしまうというようなこともないので成虫になると人に対する直接的な害はないです。
イラガにも複数種類がおりナシイラガ、アオイラガ、アカイラガ、ヒメクロイラガ、ヒロヘリアオイラガなどがいます。
ヒロヘリアオイラガに関しては蛹の状態である繭にも毒があるので触ってはいけません!
イラガの幼虫の棘の毒性は?
イラガの幼虫は非常に恐ろしく、知らずに触ってしまうと激しい痛みが伴います。
イラガの棘に刺されるとハチに刺されたように痛むため、別名『蜂熊』などと呼ばれています。
地方ではデンキムシという名前で呼ばれてもいますね…。
なぜそこまで言われるのかというとイラガの幼虫は外敵がいることを察知すると全身の棘から毒液を分泌して刺すためです。
この毒液が非常に刺激が強く、人によっては皮膚に炎症が生じて激しい痛みが1時間以上、かゆみは1週間も続くと言われています。
刺されてしまった場合はすぐに毒液を落とすために水で洗い流す必要があります。
毒性の成分は解明されていませんが、ヒスタミンや様々な酵素を主成分とした毒だと考えられています。
一応イラガの毒は刺されても死に至るようなものではありません。心配な場合は念のため皮膚科にいくと良いでしょう。
怖い蛾の幼虫ですが、ウメの木など身近な植物でよく見かけるので発生する時期は気をつけた方が良いですね。
まとめ
・イラガの成虫には毒はなく、餌も食べないため害があるのは基本的に幼虫の時のみ
・イラガの幼虫の毒性は解明されておらず、ヒスタミンや様々な酵素が主成分だと考えられている
・身近な植物にいるので注意が必要、刺されて心配な場合は皮膚科へ
関連記事
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
生き物好きの方にシェアしてこの情報を届けませんか?
記事が参考になったという方は
FBなどで「いいね!」もお願いします^^!
コメント