紙魚(シミ)の生態と生息地は?本やダンボールにつくがどこからくるの?

紙魚という生き物をご存知でしょうか。

ゴキブリやシロアリと同じ害虫で、実は私たちの身近に暮らしている生き物なんです。

害虫にも色々ありますが、一体どんな害をもたらす生き物なんでしょう?

本やダンボールにいるそうですが、何をしているんでしょうか?

どこから湧いてくるのか不思議だと思う人も多いとか…。

そんな紙魚生態生息地ダンボールで何をしていてどこから湧いてくるのかを解説します。

目次

紙魚の生態

紙魚の仲間は昆虫綱シミ目に属する生き物です。

日本において多く生息しているヤマトシミは10mm程度の大きさをしており、光沢のある灰色の体で別名きらむしとも呼ばれ、夏の季語にもなっています。

こういう風に評すると風流な生き物のようにも聞こえますが、細長い体に長い触覚、脚は他の昆虫と同じで6本で3本の尾毛を持ち、体をくねらせて走る姿は正直苦手だという人も多いのではないかなという印象です。

光沢のある鱗粉をまとい、まるで泳ぐように動く様から紙“魚”と呼ばれるようになり、英語でもsilverfishと呼ばれています。

夜行性で光を嫌う性質があり、また本やダンボールといった場所にいることもおおいそうです。

湿った場所を好み、昆虫の中では比較的長寿で7~8年も生きます。

また1年近く何も食べなくても生き延びられるほど強い生命力を持ってるそうです。

卵から孵化した後は大きく姿を変えることはなく、脱皮を繰り返すことで成長する無変態の昆虫になります。

無変態である昆虫は紙魚以外ではイシノミぐらいしか存在しないそうです。

また多くの昆虫たちが進化の過程で翅を獲得してきたのに対し、紙魚は翅を持たない無翅類に属します。

これらの特徴から紙魚は原始的な昆虫であるとされているそうです。

紙魚の生息地

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紙魚は世界中に生息しているそうです。

日本やアジアに生息しているヤマトシミやヨーロッパ原産とされていますが日本でも多く確認できるセイヨウシミ、高温の環境を好むマダラシミに世界各地に生息しているといわれるセスジシミがいます。

その生命力の強さゆえ、寒冷地以外のほとんどの場所では生き延びる力があるのかもしれませんね。

本やダンボールで何をしている

さて、紙魚は本やダンボールで目撃することがあると記述しましたが彼らはそこで何をしているのでしょうか。

紙魚はその名前からも推測されるように紙を食べる昆虫なのです。

本やその糊付けされた表紙、そしてダンボールなどを食してしまいます。

それだけではなく米などの穀物や服などの繊維質まで食べてしまう困りものです。

人に直接害を与える生き物ではありませんが、見つけたら殺虫剤などで対処したほうが良いかもしれません。

ちなみに、本にトンネルを掘ったような穴が空いていたらそれは紙魚の仕業ではなく、シバンムシという別の害虫の可能性が高いです。

いずれにせよ、困った生き物には変わりありませんね。

紙魚はどこからくる・湧くのか

紙魚を目撃してしまった人には、「本を開いたらなんか変な虫がいた…」というパターンも多いそうです。

いつの間にか忍び込んでしまっていた紙魚はどこからやってきたのでしょうか。

紙魚は非常に小さな生き物なので、小さな隙間や床下などから侵入してしまう可能性は十分にあると思われます。

またダンボールも好んで食べるので、何か荷物を運びこんだりしたときに一緒についてきてしまった、なんてケースもあるのではないでしょうか。

紙魚の侵入を完全に防ぐことは難しいかもしれないですね。

まとめ

・紙魚は魚のようにもみえる生命力の強い害虫

・紙魚は世界各国様々生息している

・紙魚は主に本やダンボールなどを食べる

・小さいのでどこからでも侵入できてしまう

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

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