ワニは野生で日本にも生息するの?海水域や海岸では生きられない?

ワニは日本ではあまり馴染みがない生き物ですが、ときたま海外のニュースで巨大ワニのニュースが報じられますね。

ふとした疑問でワニって川や池にいるイメージですが、には生息するのかというものです。

海水とかでワニに遭遇したら本当に怖いですからね…。

今回はワニのは野生日本にいるのか、生息域について深掘りしていきます。

目次

ワニは海にも生息するの?

ワニは基本的には川や沼、池などの淡水の場所に生息しています。

しかし、ワニの中でもイリエワニという種類は英名で『Saltwater Crocodile』と呼ばれるように汽水域といって海水と淡水が混じった場所に生息するワニです。

そのため、主にマングローブ林や入江などの場所を好みます。

イリエワニは本来はインド南東部からベトナム、オーストラリア北部、ニューギニアに広く生息しています。

イリエワニは海を泳ぐこともできる

さらに驚きなのはこのイリエワニは海流に乗って海を泳ぐことが可能です。

そのため、東南アジアから海沿いの場所に分布を広げたと考えられています。

生息域付近であれば海にワニと遭遇する可能性はゼロではないということですね…。

最大全長8.5mもあるので遭遇することになったら気が気じゃありません。笑

ワニは海水に強いのか?

イリエワニは海で泳げて、島から島へ移動することもあります。

しかし、名前の通り入り江に生息しており、汽水域を好みます。

海では浸透圧の関係上、長くは活動できないようです。

ワニは日本にも生息するのか:現在は日本にいない

動物園やエキゾチックアニマルとして飼育されていることはありますが、日本にはワニは野生では生息していません。

ただ、発見例や過去に生息していた可能性はあるようです。

離島でイリエワニの漂着による発見事例

イリエワニについては海流に乗って泳ぐこともあり奄美大島や西表島、八丈島で発見例があります。

ただ、この発見例はほとんどが『死体での漂着』です。

生きた状態での漂着だと明治から大正時代の頃の話だと言われています!

また平成に入ってからは神奈川県の三浦市でも全長3mの謎の死骸が漂着したことがあります。

その謎の死体は恐らくイリエワニの可能性が高いと考えられています。

日本で生きたワニを野生で見ることは本当に極稀にあることがわかりますね!

なので普通に日本で海水浴を楽しむ場合はワニとの遭遇を心配することはほぼないようです。

大昔には日本にもワニが生息していた:マチカネワニの化石

日本では、鮮新世後期(約500万年前~約258万年前)から更新世中期(約258万年前から約1万年前)の間の大型のワニの化石が出土しています。

大阪大学総合学術博物館ではマチカネワニの化石が展示されており、頭から体全体を観察することが可能です!

(参考文献:マチカネワニ-大阪大学総合学術博物館)

数々のワニの化石の発見から、日本にも生きたワニは34万7000年前までは存在していたことが確認できています。

ワニが日本にいない理由としては約一年前に起こった最終氷河期で絶滅したと考えるのが妥当でしょう。

まとめ

・ワニの中でもイリエワニは海を泳ぐこともあり、主に汽水域に生息している

・イリエワニは日本でも南西諸島を中心に目撃例がある

・生きたままでの漂着は稀でほとんどが死体での漂着で神奈川県でも事例がある

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!

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