冬になると多くの生き物は活動を控えるようになります。
恒温動物の哺乳類も冬眠するものもいますし、変温動物なら尚更ですね!
日本のカエルは冬眠をするものがほとんどですが、一体どこで越冬をしていてどれくらいの期間眠っているのでしょうか。
今回はカエルの冬眠について深掘りしていきます。
日本のカエルの冬眠の仕方
日本には四季というものがあるので変温動物の爬虫類や両生類、昆虫などの生き物は寒い間は冬眠をします。
その中でも日本のカエルの場合は気温が10℃以下になってくると活動するのが難しくなり、動かなくなります。
カエルの種類や生息している場所によって時期は異なりますが、基準としては最高気温が10℃以下になったタイミングで冬眠に入ると考えて良いでしょう。
カエルが冬眠している時期と期間
冬眠している期間については大体11月頃から春先の3月、4月までなので大体4ヶ月ほど。
ただ、カエルは冬であっても暖かい日があると土の中から出てきてしまうことがあります。
暖冬の年の12月頃に春が来たとアズマヒキガエルが勘違いして歩いていたところを見ました。
数日間、気温が高い日が続いた後にまた寒くなってに凍死する個体もいます。
時期ももちろん大きく関係していますが、カエルの冬眠状態を維持するかどうかは気温が大きく関わっているといえますね。
どこで越冬するのか:氷点下にならないほどの深さの土の中
多くの種類のカエルは土の中になるのですが、意外にもそれほど穴は掘らずに浅いところで冬眠しています!
まだ2月の寒い時期のサンショウウオを探していた際に石をひっくり返したり、落ち葉をかき分けていたら冬眠中のヤマアカガエルを起こしてしまったことがあります。
びっくりするくらい浅い場所、落ち葉の下にいたのでわざわざ深い穴を掘ったりはしないようです。
深さにして約10cmくらい掘って、氷点下にならないくらいの土の中で冬眠をしています。
掘る深さが浅すぎると、氷点下にまで温度が下がって凍死して越冬失敗してしまうとか。
カエルというと水の中や水辺にいるイメージですが、冬眠のときは森や山のような場所を選ぶのが多数派です。
中には水の底で越冬をする仲間も存在します。
まだ寒い時期に渓流で繁殖活動を行うナガレタゴガエルという種類もいるので様々ですね!
カエルが冬眠から目覚める時期はいつか?
前述でも解説していますが、冬眠から目覚める時期は3月~4月頃です。
ただ、時期よりも冬眠には気温が大きく関わっています。
気温・土の中の温度はどれくらいか
土の中は外界と比較すると、温度変化の幅が狭くなります。
外気温が氷点下になったとしても、土を10cmほど掘った場所だと大体10℃以下ほど。
冬眠場所を土の中を選ぶのは温度変化がないことで、エネルギーを使わずに済むわけですね。
冬眠状態から起こすためには
飼育しているカエルの事例ですが、冬眠状態は外気温を20~25度くらいにすれば起きて活動をし始めます。
春先でも徐々に気温が高くなってくる起き始めて土の中から出てきます。
まとめ
・カエルは変温動物で寒い冬の間は活動できないため冬眠する
・冬眠は最高気温が10℃以下になり始めたころから始める
・カエルの越冬場所は主に落ち葉の下や石の下など以外にも浅い場所が多い
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
関連記事:日本のカエルの種類は?写真や画像付きで名前や生態を紹介!
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コメント
コメント一覧 (3件)
大変参考になりました。
ところで、冬眠中のカエルは、排泄はするのでしょうか。
自由研究で動物の冬眠を調べています。冬眠の仕方や場所、排泄の有無、食事の有無を表にしたく、他のは、排泄について文献等で調べられましたが
カエルはなく。
ぜひ教えてください。
こんにちは。東京で自宅の庭で卵やオタマから生き残った数匹を見守っている素人です。冬眠の原理として「実りの秋が過ぎ、冬は自然界で虫が減る=エサが減る=食べられないから極力体力を使わずに眠る」だったと思います。
日本の寒さは関東以南の太平洋側は温暖だと思いますが、それでも土着の摂理で体液が止まらない・凍らない程度、餓死しない程度にエネルギーを抑えて過ごすようです。食べない=排泄しないと思って良いと思います。
今頃の梅雨になると庭でガマガエル(茶色いイボイボ模様のカエル^_^)が良く見られるのは、去年見たカエルと同じ物を観てる可能性があるのですか?
庭の土の中で越冬してるんですか?