オンナダケヤモリの特徴と生態│販売購入や飼育は可能なのか

オンナダケヤモリ、という生き物がいます。

生物の中には非常に風変わりな名前を持つものが時々いますが、彼らは間違いなくそのひとつでしょう。

「え、女だけ? 雌しかいないの?」

初めてこの名前を知った人の多くが、こんな風に思われるはず。

しかし、オンナダケヤモリには普通に雄の個体もいるのです。それでは“オンナダケ”とはいったい?

今回はそんなオンナダケヤモリの特徴と生態、販売値段と飼育が可能かどうかについてご紹介します。

目次

オンナダケヤモリ(恩納岳家守)の特徴

オンナダケヤモリは、爬虫類有鱗目トカゲ亜目ヤモリ下目ヤモリ科ヤモリ亜科フトオヤモリ属の生き物です。

東は日本の南西諸島から西はマダガスカル島まで、アジアからアフリカ近辺にまで幅広く分布。

さらに荷物などに紛れて持ち込まれた個体が、アメリカやメキシコでも帰化しています。

こうなるとアジア一帯の分布域も人の手を借りたものである可能性があるのですが、原産地など正確なことは分かっていません。

ヤモリというと物音を立てないイメージですが、オンナダケヤモリは「チッ、チッ」と小さな声で鳴くことがあります。

体長は8cmから10cm。肌は灰色から褐色、桃色がかったものまで様々。比較的明るい色をしていることが多いようです。

さらに斑模様を帯びることもあり、見た目のバリエーションは豊富です。これは個体差というより地域差だと考えられています。

フトオ(太尾)ヤモリの仲間だけに太くて平たい尻尾を持ち、手足の指には水かきのような膜があります。

最初に新種として確認された個体が、沖縄にある恩納岳(おんなだけ)で捕獲されたことが、この奇妙な名前の由来です。

オンナダケヤモリの生態

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オンナダケヤモリは、樹上を主な生活の場としています。

木さえあれば住む場所を選ばず、街中や庭先、時には民家の中にも現れます。

獲物は小型の昆虫。それらが集まる街灯や自動販売機の近くでも、よく姿を見掛けることがあります。

ホオグロヤモリなどの同地域に棲むヤモリとは棲み分けを行っているらしく、他種のヤモリが多い地域ではあまり見かけません。

前述の通り名前は地名が由来で、普通に雄と雌が交尾をして繁殖します。

春から秋にかけて、一度に二個ずつ複数回に分けて卵を産みます。

オンナダケヤモリの販売値段について

オンナダケヤモリは、爬虫類専門店などで3000円ほどで販売されています。

幅広い地域で大繁殖している種だけあって、時には大型爬虫類の餌用に活ヤモリとして売られていることもあります。

健康状態が悪い、オンナダケヤモリであるとは限らないなどペットとして購入するには不向きですが、こちらの場合は300円ほど。

ぐっと安くなるので、目利きに自信のある方は、挑戦してみるのもいいかもしれません。

オンナダケヤモリの飼育は可能?

オンナダケヤモリは個体数が多く、飼育にはなんら制限がありません。

値段もそれほど高くないので、初めてヤモリを飼う人にはお勧めの種です。

樹上生活を好む生き物なので、ケージの中には太めの枝を用意してあげるといいでしょう。

生餌の方が食いつきがいいので、食べ物には少し工夫がいります。その点だけ気をつければ大丈夫です。

まとめ

・オンナダケヤモリは、日本の南西諸島からマダガスカル島まで幅広く分布している

・オンナダケヤモリの名前は沖縄の恩納岳で発見されたことが由来で、普通に雄もいる

・オンナダケヤモリの販売価格は3000円ほどだが、活ヤモリとして安く売られることもある

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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