カブトムシを採りに行く時にはカナブン、植物の葉にはコガネムシが付いていたりして夏になると角のない甲虫を見かける機会がちらほらありますね。
考えてみるとカナブンとコガネムシの明確な違いってよく分からないですね…。
今回はカナブンとコガネムシの違いや見分け方について、同じくコガネムシやカナブンの仲間にあたるハナムグリについても深掘りしていきたいと思います!
カナブンとコガネムシの違いと見分け方は?
カナブンとコガネムシの違いは大きく2つあって体の形と食べるものが異なります。
体の形はぱっと見では難しいですが、よく見ると細かい違いがあるのでポイントを抑えれば簡単に見分けることができます!
まずはそれぞれの種類について観ていきましょう。
カナブン
カナブンはやや大型のハナムグリの一種です。
よくカブトムシやクワガタの採集に行った時に一緒に樹液を吸っている姿を目にしますね!
コガネムシ科全般の中で特に金属光沢が強いものを通称として『カナブン』と呼んだりもします。
飛ぶのが非常に上手い昆虫で足場がなくても飛び始めることができます。
エサは熟した果物やクヌギ、コナラなどの広葉樹の樹液を食べて生活しています!
少し難しい話ですが、違いを知る上で大事なのが分類です。
カナブンの分類はこちら
コガネムシ
コガネムシは特定の種類の名前でもあり、コガネムシ科の昆虫の総称でもあります。
主に葉っぱを食べており、サクラなどの広葉樹の葉を食べるため、かわいい見た目ですが害虫として扱われたりします。
また、コガネムシ科の昆虫のことを指すだけでなく、コガネムシ科の葉っぱを食べるような草食のものだけを『コガネムシ』と呼んだりします。
コガネムシの分類がこちら
ハナムグリ
もう一種類余談ですが、ハナムグリという種類についても観ていきます。
ハナムグリも同じくコガネムシの仲間でハナムグリ亜科など属する昆虫を指します。
コガネムシ科の中でもハナムグリ亜科、トラハナムグリ亜科、ヒラタハナムグリ亜科、ヒゲブトハナムグリ亜科に属する種類を『ハナムグリ』と総称されています。
コガネムシのほとんどは植物の葉を食べるものが多いですが、ハナムグリは植物の花に飛来して花粉や蜜を食べています。
『ハナムグリ』の分類はこちら
三種類の違いと見分け方は?
まず、カナブンとコガネムシの見た目の違いは頭の形と翅の付け根部分の形です!
カナブンの頭部は四角形で、コガネムシの頭部は丸みがあって半円形になっています。
翅の付け根の形も異なりカナブンは大きめの二等辺三角形ですが、コガネムシは少し丸みのある三角形ですね!
体全体のフォルムもコガネムシの方が丸みを帯びていて、カナブンはゴツゴツしています。
ハナムグリの見た目はどちらかと言うとカナブンに似ています。
元を正せばハナムグリの仲間に入るのがカナブンですからね!
しかし、ハナムグリには翅に白い斑点があり、光沢がないのが特徴です。
※種類によっては光沢のあるものもいます
三種類の大きな違いはやはり食べているものです。
大雑把に言えばコガネムシは主に葉っぱでカナブンは樹液、ハナムグリは花の蜜や花粉を食べています。
そのため、見かけた場所で大まかに種類を分けることができます!
その他にドウガネブイブイという仲間もおり、光沢があるので『カナブン』と呼ぶ人もいますが分類や見た目では『コガネムシ』にあたります!
ややこしいですね…笑
カナブンとコガネムシの幼虫の見分け方は?
さらに細かいですが幼虫にも違いがあります。
見た目に大きな違いはありませんが、土から出したときの歩き方で見分けることができます!
カナブンは土から出すとひっくりかえったままで歩くのが下手ですが、コガネムシは土から出しても体勢を整えて上手く歩くことができます。
幼虫を見つけた際は歩かせてみると区別できるので試してみてくださいね!
まとめ
・カナブンとコガネムシの見た目の違いは頭の形と翅の付け根の形
・カナブン、ハナムグリ、コガネムシはそれぞれ食べるものが異なる
・幼虫は土から出した時に上手く歩けるか歩けないかで見分けることができる
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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コメント
コメント一覧 (1件)
写真が反対であり、ハナムグリ系の益虫は全て頭が出てる。
逆に害虫は頭が出てない!