キタサンショウウオの特徴と生態│販売購入や飼育は可能なのか

変温動物である爬虫類や両生類は、寒い場所にいるとすぐに動けなくなってしまいます。

そのため暖かい気候を好み、緯度の高い地域ではあまり見られません。

ですが、何事にも例外は付き物。キタサンショウウオは両生類の中でも特に寒さに強く、北極圏付近にまで生息域を広げています。

今回はそんなキタサンショウウオの特徴と生態、販売値段と飼育が可能かどうかについてご紹介します。

目次

キタサンショウウオの特徴

キタサンショウウオは、両生類有尾目サンショウウオ上科サンショウウオ科キタサンショウウオ属の生き物です。

カザフスタン北部からロシア、モンゴル、中国、朝鮮半島まで、広い地域に分布。現生の両生類ではもっとも広域に分布する種です。

日本でも釧路湿原で確認されており、彼らは日本列島が今の形になる前に大陸から渡ってきた個体群の子孫だと考えられています。

体長は12cmから16cm。胴が長く、尻尾は細く、ユーモラスな姿をしており、メスよりもオスの方が大型です。

肌は暗褐色で、頭から尻尾まで飴色の帯が入っています。帯の大きさは個体差が激しく、全身がほぼ飴色のものも珍しくありません。

前述の通り、キタサンショウウオは並外れて高い寒冷地への適応能力を持っています。

繁殖可能な場所さえあれば、ツンドラや永久凍土でも生息可能。冬眠中なら氷点下20度以下でも平気というから驚きです。

キタサンショウウオの生態

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キタサンショウウオは、幼生の時期と繁殖期を除いて、ほぼ陸地で生活しています。

昼の間は倒木の下や地中に隠れ、夜になると動き出して小型の昆虫やミミズなどを捕食します。

普段は水辺に近寄らないため、ヘビやカエルなどよりもキツネやイタチといった食肉類が天敵です。

秋口から春まで半年以上を冬眠して過ごし、目覚めるとすぐに繁殖シーズンが始まります。

オスもメスもこの時ばかりは水中に入り、水草や水面近くまで張り出した枝などに100個から300個ほどの卵を産みつけます。

卵嚢に包まれた卵は、陽光を受けると青白く蛍光発色し、『湿原のサファイア』との異名もあるのだとか。

卵は一月ほどで孵化し、その年の内に大人にまで成長。3年から4年で生殖が可能な状態にまで成長します。

キタサンショウウオの販売値段について

開発の影響で生息地を失い、釧路湿原のキタサンショウウオの個体数は減少傾向にあります。

環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に、さらに釧路市では市の天然記念物に指定されており、捕獲は禁止されています。

そのためキタサンショウウオを購入する場合は、外国の個体を探すしかありません。

値段は8000円から10000円ほど。シベリアサラマンダーという名で扱われることもあるようです。

やや時間はかかりますが、大きめのペットショップなどで注文しておくと手に入りやすいでしょう。

キタサンショウウオの飼育は可能?

日本産のキタサンショウウオの飼育は禁じられていますが、外国産の個体であれば問題ありません。

気を付けなければいけないのは、キタサンショウウオが『寒さに強い』半面、『暑さにはとても弱い』ことです。

日本の夏のような、普通の両生類が元気に活動できる気温の中に長時間置かれると、彼らは逆に弱ってしまいます。

飼育する時は、夏場は必ず冷房の利いた部屋にケージを設置してあげましょう。

まとめ

・キタサンショウウオは、カザフスタン北部からロシア、中国まで広域に分布する両生類

・キタサンショウウオは寒さに強く、冬眠中なら氷点下20度以下の気候にも耐えられる

・キタサンショウウオは、外国産の個体が8000円から10000円で販売されている

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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