ミヤコヒメヘビの特徴と生態│販売購入や飼育は可能なのか

ヒメウやヒメハブ、ヒメアリクイ…生き物の中には、“姫”と名のつく者が時々います。

彼らは別に王様の娘であるとか、雌しかいない種族というわけではなく、非常に小柄な種だという共通点を持っています。

その小さく愛らしい姿から、古い言い回しで「小さな女の子」を意味する“姫”という言葉を名につけられているのです。

ミヤコヒメヘビも、姫という言葉を名前に含む生き物の一種。いったいどんな愛らしい姿をしているのでしょうか。

今回はそんなミヤコヒメヘビの特徴と生態、販売値段と飼育が可能かどうかについてご紹介します。

目次

ミヤコヒメヘビの特徴

ミヤコヒメヘビは、爬虫類有隣目ヘビ亜目ナミヘビ科ヒメヘビ属の生き物です。

南西諸島の伊良部島と宮古島にのみ分布する日本固有種で、単に「ヒメヘビ」とも呼ばれています。

非常に小さいヘビで、体長は16cmから20cmほど。

胴回りも大人の指の方が太いほどで、日本の在来種の中ではもっとも小柄なヘビです。

体は暗褐色の鱗で覆われ、おなか側は鮮やかな黄色をしています。

その見た目の愛らしさから、爬虫類の愛好家の間では『萌えヘビ』と呼ばれることもあるようです。

毒は持っていませんが、尻尾は一般的なヘビのものに比べて太く、ガッシリしています。

ミヤコヒメヘビの生態

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ミヤコヒメヘビは、森林に生息しています。

地表性で、普段は石や落ち葉の下に潜み、ミミズや小型の昆虫を捕らえて食べています。

自然界では弱い立場ですが、危険を感じて逃げることもできないと悟ると、彼らは果敢に脅威へと立ち向かいます。

ちょっと太めの尻尾を一生懸命突きつけて、迫り来る外敵を遠ざけようとするのです。

かわいい、などと言ってはいけません。彼らは生きるために必死なのです…まぁ、実際にとてもかわいい生き物ですが。

非常に珍しいヘビで、生態については未解明な部分も多く、今後の研究が待たれています。

ミヤコヒメヘビの販売値段について

日本最小のヘビ、ミヤコヒメヘビ。その愛らしい姿に思わず「飼ってみたい」と考えてしまう方も少なからずおられるはず。

しかし、残念ながらミヤコヒメヘビを購入することはできません。

なぜなら、彼らは絶滅の危機に晒されている希少な生き物だからです。

環境省のレッドリストにおいても、沖縄県が定めるレッドリストにおいても、ミヤコヒメヘビは絶滅危惧種IB類に指定されています。

売買はもちろん捕獲も禁じられており、もし生息地に出向いてミヤコヒメヘビと会うことができても、捕まえれば罰せられます。

この貴重で愛らしい生き物の未来のためにも、今はただ見守り、保護活動が成功することを祈りましょう。

ミヤコヒメヘビの飼育は可能?

前述の通りミヤコヒメヘビは絶滅危惧種IB類に指定されており、飼育は禁じられています。

自宅で飼うのは諦めるしかありませんが、東南アジアを始めとして、ヒメヘビ属のヘビは世界の様々な地域に分布しています。

種によっては個体数が多く、飼育可能なものもあるので、どうしてもヒメヘビを手元でかわいがりたい時は調べてみてください。

まとめ

・ミヤコヒメヘビは日本一小さいヘビで、宮古島と伊良部島に分布している

・ミヤコヒメヘビは地表で生活し、ミミズや小型の昆虫を捕食する

・ミヤコヒメヘビは絶滅危惧種に指定され、捕獲、飼育、売買、いずれも禁じられている

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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