小さな愛玩動物の代表格の1種・モルモット。
ペットとしてだけではなく、ふれあい動物園などで触ったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
実験動物としても有名ですよね。
私たちにとって身近な生き物であるモルモットですが、野生において彼らはどのような暮らしをしているのでしょうか。
また、どんなところに野生のモルモットはいるのでしょう。
モルモットの生態と性格、野生のモルモットの生息地について解説します。
モルモットの生態
モルモットは哺乳綱ネズミ目テンジクネズミ科で、愛玩動物や実験動物として広く知られている動物です。
胴長の体型で、小さい手足と丸い耳を持ち尻尾ありません。
種類や個体差もありますが体長20~40cm、体重750~1200gほどです。
愛玩動物として出回っているものは、
- 白が基調となったブチ模様の個体
- クリーム色をした個体
- 長毛種や短毛種の個体
- 被毛がほとんどない個体
など様々な品種改良が行われています。
よく動物園などでたくさんの集団で暮らしているモルモットを見かけると思いますが、野生のモルモットも群れで行動したといわれています。
群れの中でケンカをして順位付けするそうです。
複数頭を飼育することも可能ですが、この点に留意して下さい。
特にメス1頭に対しオス2頭の組み合わせは絶対に止めましょう。
草食で、牧草や野菜、果物などを好みます。野生下では木の実などを食していたそうです。
また盲腸便と呼ばれるビタミンなどの栄養が含まれた糞を食す習性(食糞)があります。
モルモットは自分でビタミンCを作り出すことが出来ないため、飼育する場合は市販のフードや野菜など、ビタミンCが摂取できるような餌を用意してあげましょう。
野生では乾燥した山の穴などに生息しているため、高温多湿の環境には弱いと言われています。
モルモットは水を多く欲しがる動物ですが、水入れがひっくり返ることのないように配慮が必要ですね。
またモルモットが快適だと感じるのは18~24℃程度だと言われており、30℃を超えると熱中症などの危険があり、逆に低すぎても弱ってしまいます。
常に健康に過ごしてくれるよう、温度管理にも気を配りましょう。
モルモットにはなぜ尻尾がない?
尾がないわけではなく、身体の構造や毛の生え方で尻尾がないように見えるだけです。
骨格標本では小さいですが尾骨があることを確認できます。
モルモットの天敵
天敵が多いため、日中は休み夜になると活動するそうです。
主な天敵は肉食の哺乳類や猛禽類やヘビが天敵にあたります。
モルモットの性格
愛玩動物としても扱われるモルモットは大人しくて穏やかな性格をしています。
強く暴れたり突然噛みついたりすることはほとんどないようです。
飼い主に慣れてくると甘えてきたりすることもあります。
マッサージなどして触ってあげると喜んでくれるそうですよ。
一方で天敵が多かったため、周囲の音や気配に敏感で神経質な一面もあります。
飼育を始めたばかりの時は必要以上に構ったりせず、モルモットが新しい環境に馴染むのを待ってあげてください。
また群れで生息しているモルモットは、意外にも感情表現が豊かであるという一面があります。
撫でてくれる飼い主の手を舐めて嬉しさを表したり、低く鳴いて不機嫌さを出したり…。
中でも可愛い仕種が体を捻って小さくジャンプをするポップコーンジャンプと呼ばれるものです。
子供のモルモットによく見られるもので、楽しかったりするときにします。
動画で見ましたが本当にポップコーンが弾けるような感じのジャンプで、とても可愛らしかったです。
ハムスターやウサギほどメジャーな動物ではないかもしれませんが、こうやってコミュニケーションを取れるのは大きな魅力の一つではないでしょうか。
野生のモルモットがいる生息地
モルモットの原種は「ペルーテンジクネズミ」だと言われています。
ペルーやボリビア、チリといった辺りの南米の山の方に生息し、私たちがよく見るモルモットは野生の原種を家畜化したものになります。
野生のモルモットは絶滅している?
ペルーテンジクネズミについての情報は少なく、南アメリカのアンデス山脈で見つかったこと以外のことがわかりませんでした。
絶滅したかも明確なデータはなく、現在ではモルモットと同じ属の仲間が南米に分布してるそうです。
日本で野生のモルモットはいるのか
日本では野生では見ることはできませんし、野生化もしていません。
まとめ
・モルモットは小さくて繊細な一面を持つ動物
・モルモットは大人しく温和で、コミュニケーション能力にも優れる
・モルモットは南米に同じテンジクネズミの仲間が生息している
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
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