夏の時期に意外とよく見かけるのが『ナナフシ』ですね。
木の枝や葉っぱに擬態することで有名な生き物ですが、意外と日本にも多くの種類のナナフシが存在します。
今回は日本のナナフシの種類について紹介してきます!
日本のナナフシの種類
世界では約2500種類ものナナフシがいますが、日本では18種類ほどいます。
まだ見つかっていなかったり、分類もされていない種類もいるので世界にはもっと多くの種類がいると考えられます。
また、『ナナフシ』という名前で感じと書くと『七節』ですが、別に7つの節があるわけではありません。
ナナフシの分類はまだしっかりと整理されていないことから、今後種類が別のものに分けられたりする可能性があります。
コブナナフシ
コブナナフシは日本でも九州から沖縄、久米島、宮古島、西表島などの暖かい地域に生息している種類で、両性生殖を行う種類です。
ナナフシモドキ
本州、四国、九州に生息しており、触覚が長いのが特徴です。
エダナナフシと並んでよく見かける種類ですが、触覚の長さを確認することで見分けることができます。
イシガキナナフシ
名前の通り石垣島、西表島に生息するナナフシです。
このような名前がついて別種として扱われていますが、オキナワナナフシと同種である可能性が高いと考えられています。
ヤマトナナフシ
1935年に採集と記録がされましたが、その後の記載がなく詳細不明の種類です。
オオナナフシ
ヤマトナナフシと同様に1935年に採集と記録がされましたが、その後の記載がなく詳細不明の種類です。
オキナワナナフシ
日本で奄美大島、沖縄、久米島、南大東島、宮古島、石垣島、西表島と主に離島に生息しているナナフシです。
ニホントビナナフシ
日本で本州、九州、奄美大島、沖縄、久米島に生息しており、名前の通り飛ぶことか翅が生えています。
しかし、それほど飛ぶのは得意ではないような印象を受けます。
ヤスマツトビナナフシ
かなり小さいナナフシで普段は樹の上に暮らしているので、目にすることは稀です。
小さいながらにも翅が生えています。
オスは現在も見つかっておらず単為生殖で子孫を残しています。
シラキトビナナフシ
北海道にのみ生息するナナフシで、こちらもオスが見つかっておらず単為生殖で子孫を残している種類です。
トゲナナフシ
比較的よく見る体が少し太めなナナフシで本州、四国、九州に分布します。
エダナナフシ
比較的よく見られるナナフシはエダナナフシである場合が多いです。
体は緑色であったり、茶褐色、灰褐色と様々なバリエーションがあります。
ナナフシモドキと見分ける際には触覚がこちらの方が短いことから区別することが可能です。
ミヤコエダナナフシ
名前の通りに宮古島などの離島、沖縄、石垣島、西表島に生息するナナフシです。
タイワントビナナフシ
日本では九州、奄美大島、沖永良部、沖縄、石垣島、西表島に生息しており、中国や台湾、東南アジアと広く分布するナナフシです。
ナナフシの世界最大の虫?
世界最大の虫は実は『ナナフシ』の仲間なんです…。
2014年8月16日に中国の広西の柳州にある標高1200mほどの山でそのナナフシは発見されました。
そのナナフシは『フリーガニストリア・チャイネンシス・ツァオ(Phryganistria chinensis Zhao)』という名前で全長は62.4cmもあったそうです!
ちょうど生まれて3~4ヶ月ほど経った頃の人の赤ちゃんくらいの大きさになります。
この種類のナナフシが見つかる前の世界最大の虫もマレーシアで発見された全長56.7cmのナナフシでした。
どちらにせよ世界最大の虫はナナフシだったようです…。
今後もさらに大きな虫が出てくるとしてもナナフシである可能性は高いですね。笑
まとめ
・世界には約2500種類のナナフシがおり、まだ発見されていないものも多くいる可能性がある
・日本には18種類のナナフシが生息するが、分類が整理されていないので増える可能性は大きい
・世界最大の虫はナナフシの『フリーガニストリア・チャイネンシス・ツァオ』という種類
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コメント
コメント一覧 (1件)
エダナナフシとナナフシモドキでは、ナナフシモドキの方が触覚が短いのですが、説明が入れ替わっていませんか?