ヌマガエルの特徴と生態は?販売値段と寿命はどれくらい?

研究が進むにつれて、同じ種に思われていた生き物が違う仲間だと判明することが、生物の世界にはよくあります。

ヌマガエルもその一つです。日本西部を含むアジアに幅広く分布するこのカエルは、当初はその全てが同じ種だと考えられていました。

しかし実際は地域によって微妙に異なる種であることが分かり、中には日本の固有種まで存在することが明らかとなっていったのです。

身近なようで分からないことだらけだったヌマガエル。いったいどのような生き物なのでしょうか。

今回はそんなヌマガエル特徴生態販売値段寿命についてご紹介します。

目次

ヌマガエルの特徴

ヌマガエルは、両生類無尾目ヌマガエル科の生き物です。

体長は3cmから5cm。おなかは白く、背中は灰褐色の斑模様で、どっしりした体つきをしています。

ツチガエルによく似ていますが、体が比較的スベスベしている点と、あまり臭いがしない点で判別できます。

日本西部から中国、東南アジア諸島、果てはインドにまで分布…と考えられていたのですが、前述の通り実際はそうではなかったようです。

遺伝子などを詳しく調べた結果、アジアに幅広く生息するヌマガエルは、地域によって異なる近縁種であることが分かってきました。

日本でヌマガエルと呼ばれているカエルは、日本西部と中国、台湾に生息している個体群の仲間であることが明らかになっています。

さらに宮古島や八重山諸島で発見されたヌマガエルは、大型で鳴き声も異なることから他の地域の個体とは別種であると判明。

彼らはサキシマヌマガエルと命名され、日本の固有種として扱われています。

ヌマガエルの生態

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ヌマガエルは池や水田、草地や雑木林、流れの緩やかな河口付近など、様々な場所に生息しています。

基本的には、やはり水辺を好むようです。特に泳ぎに長けるわけでも、木登りが得意なわけでもなく、もっぱら地上で生活します。

小型の昆虫類を主食にしており、4月から8月にかけて繁殖します。

雄は「ゲッ、ゲッ」と鳴いて雌を誘い、カップルが成立すると水中で産卵します。

卵は小さく、また数十個ずつ小分けにして産むので、外敵から狙われにくくなっています。

オタマジャクシは尻尾が斑模様になっているのが特徴で、他のカエルの幼生より高温に強いといわれています。

天敵はヘビや鳥類、イタチやタヌキなどの食肉類。ウシガエルなど大型のカエルに食べられてしまうこともあります。

ヌマガエルの販売値段

ヌマガエルは、大きめのペットショップや両生類専門店などで、数百円程度で購入することが可能です。

平地から低山地域まで、水辺を中心に幅広く分布するヌマガエルは個体数も多く、希少性が低い分、手軽に飼育することができます。

カエルを飼ってみたいけど、初めてなので勝手が分からない、予算もあまりない…という方にお勧めできる種です。

なお、先ほど少しご紹介した日本の固有種、サキシマヌマガエルをお求めの場合は、値段が十倍近くに跳ね上がります。

こちらはごく限られた地域にのみ生息する貴重な生き物なので、もし飼育を検討されているのなら、大事に育ててあげてください。

ヌマガエルの寿命

ヌマガエルの寿命は、最大で5年ほどだと考えられています。

こんなに小さな生き物なのに、意外と長生きです。

人間がきちんと面倒を見てあげれば、もっと長い間元気な姿を見せてくれるかもしれませんね。

まとめ

・ヌマガエルはアジアに広く分布する小型のカエル

・生息する地域によって近縁の別種であることが判明しており、日本の固有種も存在する

・一匹数百円ほどで購入可能だが、日本固有種のサキシマヌマガエルはかなりの高値

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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