すいすいと気持ちよく宙を飛ぶトンボは、子供たちからも人気のある身近な生き物ですよね。
その中でも知名度が高くて人気が高いのがオニヤンマとギンヤンマではないでしょうか。
誰もが知る2種類のトンボですが、その違いをご存知でしょうか。
大きさや速度、ヤゴに色々と違いがあるようです。
オニヤンマとギンヤンマの大きさや速度の違い、ヤゴの特徴などについて解説します。
オニヤンマとギンヤンマの違い
オニヤンマ(鬼蜻蜓/馬大頭)
オニヤンマは昆虫綱トンボ目オニヤンマ科に属する生き物になります。
体全体のベースは黒色で腹の節に黄色の横しまが入り、生きている個体の眼は緑色をしています。
北海道から沖縄まで日本の広い範囲に生息し、生息地によって多少大きさや色に差が見られるそうです。
梅雨頃から9~10月ごろに川沿いや湿地などで生体が飛んでいる姿が目撃され、時折都市部でも見られます。
攻撃的な性格で時にはスズメバチや自分よりも体の大きいセミを捕まえることもあるそうです。
指を噛まれると血が滲んでしまうこともあると言われています。
ギンヤンマ(銀蜻蜓)
一方ギンヤンマは昆虫綱トンボ目ヤンマ科に属している生き物です。
眼と胸部が黄緑色をしており、腹部の付け根がオスは水色、メスは黄緑色をしています。
腹部の下部の裏面が鮮やかな銀色をしており、これが名前の由来だと言われているそうです。
春から秋ごろにかけて姿が見られ、田んぼや池の上などの水辺の上空で飛んでいます。
飛翔能力が非常に高く、ホバリングも出来るそうです。
このように、見た目や現れる時期、飛翔している場所が少しずつ違っています。
オニヤンマとギンヤンマの大きさの比較
それでは大きさはどうでしょうか。
オニヤンマは日本に生息するトンボの中では最大級の大きさを誇り、頭部から腹の先端まで9~11cm程度あります。
またメスの方が大きいのが特徴です。
一方ギンヤンマは全長約7cmとオニヤンマよりやや小柄になります。
鬼のように怖い顔をしているから名付けられたというオニヤンマ、その名に恥じない大きさですね。
飛翔時の速度の比較
飛翔時の速度はどう違うのでしょうか。
トンボというと田んぼや川辺などで優雅にすいすいと飛んでいるイメージがありますが、オニヤンマはその気になれば時速70kmのスピードで飛行することが可能です。
ギンヤンマも通常はゆったりと飛んでいますが、最高速度は時速70~100kmにもなると言われています。
大きさでは負けていますが、飛行能力が高いギンヤンマの方が少し速く飛べるんですね。
ヤゴの特徴と見分け方
オニヤンマ | ギンヤンマ |
私たちがよく見る成虫が脱皮する前の姿であるヤゴには何か違いがあるのでしょうか。
一つひとつ特徴をみていきましょう。
オニヤンマ:茶色く細かい毛が体全体に生えている
オニヤンマのヤゴは1~2か月ほど卵の中で過ごした後孵化します。
茶色くて細かい毛が生えており、10回ほど脱皮を繰り返しながら2~4年かけて成虫になるそうです。
大きな獲物も食すため、顎を横から見ると迫力があります。
ギンヤンマ:やや黄ばんだ茶色で細身な印象
ギンヤンマのヤゴは1~3週間ほどで卵から孵り、見た目はやや黄ばんだ茶色をしています。
13回ほど脱皮をしながら2~8か月程度かけ成虫になるそうです。
オニヤンマと比較するとスラッとしており、細身な印象を受けます。
同じトンボの仲間でも、色々と違いがあるのは面白いですよね!
まとめ
・オニヤンマとギンヤンマは見た目や生息地が微妙に異なっている
・オニヤンマの方が大きい
・ギンヤンマの方が速く飛べる
・オニヤンマのヤゴは茶色で、ギンヤンマのヤゴは黄色っぽい
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