サドガエルの特徴と生態は?販売値段と寿命はどれくらい?

2012年、日本のとあるカエルが新種として登録されました。

その名もサドガエル。名前からも分かる通り、佐渡島に生息するカエルです。

現地では昔からよく知られていた種なのですが、研究が始まったのはごく最近。いったいどんな生き物なのでしょうか。

今回はそんなサドガエルの特徴と生態、販売値段と寿命についてご紹介します。

目次

サドガエルの特徴

サドガエルは、両生類無尾目アカガエル科ツチガエル属の生き物です。

前述した通り佐渡島にのみ分布する貴重な種で、もちろん日本固有種です。

体長は3cmから5cm。メスの方がやや大型で、背中は褐色で筋状のイボがついています。

見た目は東アジアに広く分布するツチガエルにそっくりで、長年同一の種だと思われていました。

彼らが新種であることが分かったのは、ツチガエルとは異なる二つの特徴が明らかになったためです。

一つ目は、おなかの模様。ツチガエルの腹部はほぼ白いのですが、サドガエルの腹部には斑模様が入り、さらに黄色くなっています。

もう一つは鳴き声です。サドガエルの鳴き声は「ギューン」といった感じで、ツチガエルのものとはかなり違います。

滅多に鳴かず、また鳴き声自体非常に小さいことも特徴です。

ラテン語で「囁く」を意味するsusurraという学名もここからつけられています。

サドガエルの生態

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サドガエルは目下研究中の生き物で、生態についてもあまり詳しく分かっていません。

それでも形態などから、同じような条件の中で生息しているツチガエルに近い生活スタイルを持っているとされています。

水田を中心に発見されることが多く、完全な野生の環境下でも池などの流れのあまりない淡水域に生息していると考えられています。

5月から8月にかけて繁殖期を迎え、一度に700個前後の卵を生みます。

オタマジャクシのまま越冬するため、冬でも水を湛えている水田が成長に欠かせません。

吸盤を持たず、木や壁を登るのは非常に苦手です。

サドガエルの販売値段

日本で発見された新種のカエルと聞けば、両生類のマニアであれば「見てみたい」、「手に入れたい」と思う方もいらっしゃるはず。

しかし残念ながら、サドガエルを購入することは不可能です。

彼らは絶滅危惧種に指定されており、売買は禁じられています。

成長に冬でも枯れない水場が必要で、木登りが苦手なためちょっとした壁一枚で生息域が隔たれてしまうサドガエル。

そのため環境の変化に弱く、人間が少し田畑を作り替えたり農薬を使うだけで危機的な状況に陥ってしまいます。

さらにウシガエルなどの外来種の攻撃にも晒され、個体数はさらに減少。

今では環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類(EN)に指定され、新種として登録されて早々に絶滅が危ぶまれる状態にあります。

サドガエルの寿命

サドガエルはまだ研究が始まったばかりの種であり、寿命についても正確なところは分かっていません。

生態の地かいツチガエルと同程度だとすれば、5年ほどが野生環境下での寿命だと言われています。

人間の飼育下であればもっと長生きできるかもしれませんが、それを試すには彼らが絶滅危惧種の指定から外されなければなりません。

この貴重な生き物が、同じ日本に暮らす新たな隣人が、絶滅の危機を抜け出せることを願ってやみません。

まとめ

・サドガエルは小型のカエルで、2012年に新種に登録された日本の固有種

・サドガエルはツチガエルによく似ているが、おなかの模様と鳴き声で判別できる

・サドガエルは絶滅危惧種に指定されており、購入することは不可能

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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