シカといえば角が生えている動物ですよね。
知らない人も多いですがシカの角は年に一度生え変わります。
また、シカがとる不思議な行動で角をこすりつけるというものがあります。
今回はシカの角こすりの時期や角の成分について深掘りしていきます。
シカの角こすりの時期はいつ?
シカの角は毎年生え変わります。
そして驚きなのは生え始めの角って実は柔らかいんです…。
生え始めの角の外側が表皮に覆われているため触るとブニブニしています。
この時の角を専門用語だと『袋角』と呼びます。
その角は大きくなるにつれて骨化して固くなっていきます。
角が固くなり始めると外皮を取り除くために角をこすりつけます。
それが最も頻繁になってくるのが8月の下旬から11月頃です。
シカが多くなりすぎているので角こすりで樹木の樹皮を削ってしまいます。
この時期に松の木の樹皮がひどくめくれてしまっていたらシカが角をこすりつけていた可能性が高いです。
生え変わりするけど成分は何でできている?
シカの角は骨組織からできているため成分のほとんどはカルシウムです。
実はこの角は自然界で非常に役に立っているんです。
私自身ニホンジカの角を拾うために奥多摩の山の中を歩いたらあることに気が付きました。
落ちてから時間が経った角は落ちた当初よりも小さくなっているんです。
そして角の表面を見ると削られたような痕が残っています。
落ちたシカの角はネズミなどの小型哺乳類にとってカルシウムを摂取する貴重な栄養源になっているんです。
なぜ角が落ちるのかというと角の成長にも栄養を使うため、省エネのために角を落としています。
特に冬の時期は食べ物が少ないので無駄にエネルギーを使わないよう節約しているという訳ですね。
シカの角で年齢がわかる?
シカは角の形をみることで大凡の年齢がわかります。
角が四又に分かれていれば4歳以上、三又ならば3歳、ニ又なら2歳、分かれていなければ1歳ということになります。
まとめ
・シカが角をこするのは外皮を剥がすためで8月下旬から11月に行われる
・角の成分はカルシウムで落ちた角は他の動物に栄養源を与えている
・シカは角の分かれ方で年齢を判別することができる
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