観察のためにスズムシを飼ったは良いけど鳴いてくれないなんてことが時たまあります。
考えられる原因は複数ありますが、基本的には解決することができます!
今回はスズムシの成虫オスが鳴かない時の理由や鳴く条件について解説していきます。
鈴虫が鳴かないときの理由と原因
主に鈴虫が鳴かない場合は下記のような原因があります。
・羽化しておらずオスが成虫になっていない
・飼育している環境・部屋が明るい
・メスがいない、またはオスの数が少ない
■飼育している個体にオスがいない
販売されているものでこのようなことはまずないですが、スズムシで鳴くのはオスだけです!
スズムシが鳴くのはオスがメスに対して求愛をするためなのでオスがいないと鳴き声を楽しむことはできません。
■羽化しておらずオスが成虫になっていない
スズムシは5月下旬から6月上旬くらいに卵から孵化します。
その後気温や飼育環境にもよりますが、複数回の脱皮を経て早くて7月下旬頃に成虫になります。
成虫にならないと羽が生えていないので、まだ鳴くことはできません。
ホームセンターやペットショップでは時期よりも早くスズムシが販売されていることがありますが、それは飼育下で温度管理によって羽化を早めたものです。
■飼育している環境・部屋が明るい
スズムシは基本的に夜行性です。
昼間は地表の草陰などに隠れており、夜には草の間で鳴き声を上げます。
曇りの時など薄暗い場合は昼夜関係なく鳴くので、家で飼育する場合常時明るい部屋だと鳴きづらくなってしまいます。
■メスがいない、またはオスの数が少ない
また、確実にそうとは言い切れない要因ですが、メスが周りにいないと鳴きづらくということがあるそうです。
そのほかにも周りに複数のオスがいて一斉に鳴いていると『連れ鳴き』をすると言われています。
主にこれらのようにスズムシが鳴かない原因は複数あるので確認してみると良いでしょう。
スズムシが鳴く条件
今までは鳴かない原因や理由について見てきましたが、反対にどのような条件であれば鳴くかについて解説していきます。
主に鳴きやすい条件は
・温度は25度以上を保つようにする
・オスメスをそれぞれ複数匹同じ飼育ケースに入れる
実はスズムシには鳴き方がいくつかあると言われています。
鳴き方も状況に合わせて変えているようです。
オスの周りにメスがにいる場合は『誘い鳴き』と言って綺麗な鳴き方をします。
しかし、オスだけで1匹だけだと綺麗には鳴かず、鳴いたとしても『本鳴き』という途切れ途切れの雑な鳴き方をします。
この本鳴きはメスを呼ぶときや、縄張り誇示する際に使われるそうです。
また、虫は変温動物なのである程度温度が高くないと活発に動くことができません。
そのため温度が低いと鳴きづらく、鳴いたとしても音が小さかったり音が違ったりします。
販売されている飼育セットを購入する場合はすでに活発に鳴いているものやちゃんと成虫にまで成長しているものを購入すると良いでしょう。
まとめ
・スズムシはオスの成虫になって翅が生えてから鳴けるようになる
・スズムシは周りの環境によって鳴き方が変わり、複数の鳴き方がある
・鳴かせるためには温度とオスメスを同時に飼育すると良い
最後まで読んでくれた方、
ありがとうございました!
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