不思議と多くの人はラッコという動物の名前を知っていますが、意外とどんな動物か知られていません。
実は非常に変わった珍しい生き物なんです…。
今回はラッコの生態や天敵、日本には野生で生息しているのかなど深掘りしていきたいと思います!
ラッコの生態
ラッコは唯一中型の哺乳類で海に生息する動物です。
イタチ科の仲間で水辺に棲むのはカワウソ類ですが、海にいるのはラッコだけなので動物の中でも特に変わり者と言えます。
勝手に私達が描くラッコのイメージで大きな誤解があるのが体サイズです。
恐らく多くの人がネコくらいの大きさを想像すると思いますが、ラッコは最大で体長130cmにもなります…。
体重も15-45kgとイタチの仲間で最重量の種類です。
反対に有名なことで言えばラッコは8億本の毛が生えており、最も毛深い動物だと言われています。
ラッコの食性・餌
ラッコと言えばよく貝を割っているイメージですね。
主に食べ物は魚介類で貝や甲殻類、ウニを食べて生活しています。
シャチやアザラシなどの哺乳類と比較すると泳ぐのは上手ではないので魚を捕まえるのは苦手です。
貝など硬い殻があるものは石を使って割りますが、サル以外に道具を使うのはラッコだけだと言われています。
ラッコの天敵
ラッコには実は目立った天敵というのはいません。
なぜかというとラッコは昼間活動して、夜はジャイアントケルプという巨大な海藻に巻きついて海流に流されないようにして休んでいます。
そのため、周りの海藻に守られているのでほとんど外敵に見つかることはないと言われています!
過去に捕食者に食べられてしまった例としてはラッコの子供がワシに捕まってしまったというような話ですね。
海の捕食者というとシャチなどを思い浮かべますが、同じ環境で言えば捕食対象はアシカなどになるのでラッコは狙われないのかもしれません。
ラッコは野生で日本に生息するの?
ラッコは意外にも日本にも生息しており、運が良ければ野生の個体を観察することができます。
観察できるのは日本の択捉島頭部、千島列島ですが、私の知人は運良く北海道の沿岸域でみることができたそうです。
日本で見られるのはアジアラッコという種類です。
基本的には海岸から10km以内の沿岸域に生息するため、陸上から双眼鏡で観察できることもあります。
また、日本には水族館や動物園でも飼育されている場所があります。
過去の飼育記録を含めると下記の施設で飼育されていました。
・新潟市水族館 マリンピア日本海
・のとじま臨海公園水族館
・アクアワールド 茨城県大洗水族館
・横浜・八景島シーパラダイス アクアミュージアム
・鳥羽水族館
・アドベンチャーワールド
・海遊館
・神戸市立・須磨海浜水族園
・マリンワールド海の中道
また、ラッコは輸入停止されており、生育も難しいので国内の飼育数は年々減っています。
繁殖が上手くいかなければ今後水族館や動物園でみることができなくなる可能性もゼロではありません。
個人的には野生下のラッコをぜひ観察してみたいですけどね!
まとめ
・ラッコはイタチの仲間で中型哺乳類で唯一海に生息する動物である
・野生のラッコは運が良ければ北海道で観察することができる
・水族館・動物園でも飼育数は年々減少しているため、今後見られなくなる可能性もある
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