コモンリスザルという動物を知っていますか?
その名前の通り、リスのように小さな猿です。
その愛らしさから世界中で人気があり、動物園で見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
そのかわいいコモンリスザルは、自然の中ではどのように暮らしているのでしょう。
あの小柄な体のどこに、過酷な生存競争を生き抜く力があるのでしょうか。
今回はそんなコモンリスザルの生態と性格、野生での生息地について解説していきます。
コモンリスザルの生態
コモンリスザルは、哺乳類霊長目オマキザル科の動物です。リスザルの代表格で、この種そのものを指して“リスザル”ということもあります。
体長は30cm、体重は重くて1kgほど。まさに大型のリスと同じくらいの大きさしかありません。
ほっそりとした体つきの猿で、顔には愛嬌があります。尻尾は体より長く、全身に灰色や黄褐色の明るい色の毛が生えています。
数頭の雄とその家族を中心とした、数十頭ほどの群れを作り、主に熱帯雨林の樹の上で暮らしています。
軽くて小さな体は、細い枝の上も自由に移動できるよう進化した結果なのです。
主食は果実や木の実ですが、カエルや鳥の雛なども食べる雑食性。とても身軽で、飛んでいる昆虫をジャンプして捕まえることもあります。
実験動物としても知られていて、人間の手で初めて宇宙まで行った動物でもあるのです。
[ad#co-1]コモンリスザルの性格
コモンリスザルは、とてもおとなしい性格の猿です。
猿としてはもっともペットに向いていると言われています。
他の猿の群れと縄張りを共有し、彼らが食べ物を探し始めるとその後についていきます。
狙うはそのおこぼれですが、他の猿が食事を終えてから食べ始めるので追い払われることはありません。
猛禽などの天敵が現れると、コモンリスザルは大声で仲間にそれを知らせるので、一緒にいれば他の猿にもメリットがある…いわゆる共生関係にあるのです。
他のリスザルの群れには近づかないように暮らしていますが、もし遭遇してもケンカになることは滅多にありません。
同じ樹の食べ物を、仲良く分け合って食べます。
いつも群れの仲間と一緒に過ごし、他の猿の力も借りて大自然を生き抜くコモンリスザル。
そんな彼らには、とある珍しい弱点があります。
コモンリスザルは、自分が弱い生き物であることを本能的に知っています。
群れから一頭だけ切り離され、誰の助けも得られない環境に置かれると、心も体もどんどん弱ってしまうのです。
気性の荒い種が多い猿の仲間の中で、コモンリスザルは自分の弱さを知り、譲り合いの精神を持つことで過酷な自然を生き抜いてきたのです。
野生のコモンリスザルがいる生息地
コモンリスザルは、アマゾン川の流域を中心に、ブラジル、コロンビア、エクアドル、ベネズエラといった辺りに生息しています。
南米に生息する猿のことを新世界ザルとも呼称しますが、その代表的な種の一つです。
アマゾンまで会いに行くのは大変ですが、とても人気のある動物なので、飼育している動物園はたくさんあります。
飼育されているコモンリスザルになら、気軽に会いに行くことができるでしょう。
まとめ
・コモンリスザルは、名前の通りリスのように小柄な雑食性の猿
・コモンリスザルは穏やかな性格の猿で、同種の群ればかりか他の猿とも協力して暮らしている
・コモンリスザルは南米アマゾン川流域に生息している
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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