アカゲザルの生態と性格は?野生で見られる生息地はどこ?

日本に生息する猿と言えばニホンザルです。しかし、日本には他にも猿がいるのをご存知でしょうか?

それがアカゲザルです。もともと日本にいたわけではなく、人間の手で連れて来られて野生化しました。

故郷を遠く離れた地で、それでもたくましく生きるアカゲザル。日本に来る前、彼らはどこでどんな生活をしていたのでしょうか。

今回はそんなアカゲザル生態性格野生での生息地について解説していきます。

目次

アカゲザルの生態

アカゲザルは、哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属に属する動物です。

見た目も大きさもニホンザルにそっくりですが、見分けるのは簡単です。アカゲザルの尻尾は、ニホンザルよりもかなり長いのです。

主に山地に生息していますが、森林、草原、荒野や人間の作った街にまで、様々な場所に適応する力を持っています。

半樹上性の生活をしていて、主に果実や木の実、時には昆虫やカエルなどの小動物を捕まえて食べ物にしています。

数十頭から百頭ほどにもなる大きな群れを作り、他の多くの猿に見られるように力のある雄がそれを率いています。

この辺りもニホンザルに似ていますね。

 

それもそのはず、実はアカゲザルとニホンザルは同じ祖先を持つ近縁の種なのです。

今から約50万年前、日本にやってきた大陸の猿の子孫がニホンザル、大陸に残った猿の子孫がアカゲザルです。

遠い遠い親戚といったところでしょうか。

人間の手で持ち込まれたアカゲザルが野生化しているのは日本だけではなく、アメリカやメキシコ、ブラジルといったアメリカ大陸の暖かい地域でも同じことが起きています。

農業への被害など時に困った問題も起こしますが、アカゲザルは寒冷地を除くどんな場所でも生き抜く力を持っているのです。

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アカゲザルの性格

野生のアカゲザルは気性の荒い面を持ちますが、子供の頃から根気よくしつければ人間にもよく慣れます。

猿を大事にするヒンドゥー教の寺院では大切にされていて、半野生のような状態で境内でのんびりしている姿を見ることができます。

さて、アカゲザルと言えば、こんな興味深い話が残っています。

アカゲザルは絶滅の恐れも無く、比較的人間に近い哺乳類として、これまで様々な実験に利用されてきました。

ロケットに乗せられて宇宙を目指したこともあります。

 

ある時とある学者が、アカゲザル二頭を用意して、お互いがよく見えるガラスのケースの中に入れました。

一方のケースの中にはレバーがあり、これを引くと餌が手に入ります。

しかしこのレバーを引くと、同時にもう一方のケースに電気ショックが流れる仕組みになっていました。

すると驚いたことに、実験したアカゲザルのほとんどがレバーと電気ショックの関連性に気づき、餌を食べないことを選んだのです。

 

自分が食べ物を得ることよりも、目の前で苦しむ仲間を救うことを優先する。

利他的行動と呼ばれるもので、猿の仲間でもこれができる種は限られています。

雌を巡って、あるいは群れの中での地位争いで、時に仲間同士でケンカをするアカゲザルですが、一方で高い知性と社会性も備えているのです。

野生のアカゲザルがいる生息地

アカゲザルはアフガニスタンからインド北部、中国南部まで、アジアの広範囲に生息しています。

野生化した個体が日本にも生息していますが、駆除計画が進んでいます。

アカゲザルに会いたい時は、動物園で飼育されている場所を探しましょう。

余裕があれば、東南アジアにあるヒンドゥー教の寺院を訪ねてみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

・アカゲザルはニホンザルの近縁種で、長い尻尾を持った雑食性の猿

・アカゲザルは高い知性と利他的行動を取れるほどの社会性を持つ

・アカゲザルはアフガニスタンから中国南部まで、アジアに広く分布している

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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