サキシママダラは、ヘビの中でも飼育しやすい種だと言われています。
初心者にもお勧めされる人気者ですが、いったいどうしてそんな評価を受けているのでしょう。
俗に頭部が三角形なら毒ヘビだとか、派手な模様のヘビは危ないとも言いますが、本当に危険はないのでしょうか。
今回はそんなサキシママダラの特徴と生態、販売値段と寿命についてご紹介します。
サキシママダラの特徴
サキシママダラは、爬虫類有隣目ナミヘビ科マダラヘビ属の生き物です。
宮古列島、八重山列島に生息する日本の固有種で、アカツカラとも呼ばれています。
対馬や尖閣諸島、さらに中国からベトナムまで、東アジアに広く分布するアカマダラの亜種に分類されています。
体長は大きくて1mほどですが、仲御神島の個体は海鳥やその卵を捕食するためか、最大で1.3mくらいにまで成長します。
黄褐色の胴に、頭から尻尾まで幅広の黒い縞が数十本入っています。この縞の入り方には地域差があり、宮古列島の個体の方が模様が大きめです。
頭は三角形で、一見すると毒ヘビのようにも思えますが、実際は毒を持っていません。
ただし、同じ地域に生息するハブやヒキガエルを捕食することがあり、その毒が口内に残っていることはありえます。
野生の個体に噛みつかれたら、一応注意が必要です。
サキシママダラの生態
[ad#co-1]サキシママダラは、平地から山地にかけての森林や草原、水辺で生活しています。
夜行性で、主に地表で獲物を探しますが、木に登ることもあるようです。
狙う獲物は小型哺乳類、ヘビやトカゲなど様々。毒を持つ生き物も平然と食べる悪食で、場所によっては鳥類やその卵も捕食します。
特に好むのはカエルで、わざわざ道路にまで這い出して、車に轢かれたカエルを食べることもあるほどです。
毒を持たない一方、敵に襲われると猛烈な悪臭を放って身を守ろうとする習性があります。
乱暴に捕まえたりするとこの悪臭をまともに嗅ぐことになるので、気をつけましょう。
夏に繁殖期を迎え、一度に数個の卵を産みます。
食欲旺盛なサキシママダラですが、俊敏なイリオモテヤマネコや爬虫類ハンターのイワサキワモンベニヘビには勝てず、逆に食べられてしまいます。
また、カエルの轢死体を食べようと道路に出た結果、自分も車に轢かれてしまうケースもあるようです。
サキシママダラの販売値段
サキシママダラは、大きめのペットショップや爬虫類専門店などで販売されています。
値段はサイズや状態によって数千円から一万円オーバーのものまで様々で、予算と相談しながら検討するといいでしょう。
脅かせると悪臭を放つ習性を別にすれば、サキシママダラは飼育しやすい生き物です。
口に入るサイズの肉ならなんでも食べ、さらに性質もおとなしく、慣れればハンドリング(直接触れ合うこと)も可能です。
もし初めてヘビの飼育に挑戦する立場の方がいらっしゃれば、サキシママダラを候補に入れてみるのも良いかと思います。
サキシママダラの寿命
サキシママダラの正確な寿命は、まだよく分かっていません。
卵の状態から飼育した例が少なく、捕まえた時点で大人の個体であることがほとんどだからです。
それでもしっかり面倒を見てやれば、20年以上も生きることが分かっています。
ヘビは長く付き合える生き物です。最後まで責任を持って世話をすれば、良きパートナーになってくれるでしょう。
まとめ
・サキシママダラは毒を持たないヘビで、宮古列島や八重山列島に生息する日本固有種
・サキシママダラはおとなしい性質で、肉なら何でも食べるため飼育しやすい
・一匹数千円から一万円以上するものまで値段は様々で、20年以上生きる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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