アオスジトカゲの特徴と生態│販売購入や飼育は可能なのか

アオスジトカゲをご存知でしょうか。

あまり名前は知られていませんが、環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類(EN)に指定されているトカゲです。

日本以外にも生息しているのですが、そちらでは絶滅を心配される状況にありません。

種全体とすればそれなりに個体数がいるのに、どうして日本でだけ絶滅危惧種に指定されているのでしょう。

日本のアオスジトカゲには、保護しなければならない特別な事情があるとでも?

今回はそんなアオスジトカゲの特徴と生態、販売値段と飼育が可能かどうかについてご紹介します。

目次

アオスジトカゲの特徴

アオスジトカゲは、爬虫類有鱗目トカゲ亜目スキンク下目スキンク上科トカゲ科トカゲ属の生き物です。

中国東部、台湾、日本では尖閣諸島の一部に分布しています。

全長17cmから22cm。肌は淡い褐色で背中に黒い幅広の縦縞が入り、尻尾は綺麗な青い色をしています。

トカゲの多くに共通する特徴で、この尻尾は天敵に襲われた際に自切して囮にすることができます。

時間が経てば尻尾はまた生えてきますが、色や形が元の物とは変わってしまうことがほとんどです。

尖閣諸島の個体は他の地域のものと比べてやや小型で、体色や鱗の形状にも多少の差異があるのですが、同種だとされています。

アオスジトカゲの生態

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海岸付近から山地にかけて、主に雑木林などに生息しています。

普段は石や落ち葉の下に潜み、地表にいる昆虫を食べて生活しています。

尖閣諸島にいる個体は、餌となる昆虫が少ないため、海鳥の食べ残した魚なども食べ物にしているようです。

6月から7月にかけて繁殖期を迎え、一度に多くて十個ほどの卵を生みます。

最初にご紹介した通り、“日本の”アオスジトカゲは絶滅危惧種です。

これは彼らの日本における生息域が、非常に限られていることが大きな理由になっています。

尖閣諸島では、近年今まで現地になかった本土の植物が繁殖していることが確認されています。

調査などで人が出入りした際に持ち込まれたと見られており、元から生えていた植物への影響が懸念されている状態です。

島によっては大食漢のヤギが持ち込まれて繁殖し、植物が食い荒らされる始末。

ここに至って、環境省は尖閣諸島の自然を保全するために動き出しました。

尖閣諸島のアオスジトカゲが絶滅危惧種に指定されたのも、その一環という次第。

食物連鎖ピラミッドで下位に位置する彼らのような生き物は、環境の保全状態の指標として一種の基準になるのです。

アオスジトカゲの販売値段について

アオスジトカゲは絶滅危惧種であるため、日本で取引することはできません。

しかし日本以外の生息地ではそういった指定を受けていないため、中国や台湾でなら購入できる可能性があります。

飛行機代の方が高くついてしまうかと思いますが、どうしてもアオスジトカゲを手に入れたいなら、挑戦してもいいかもしれません。

アオスジトカゲの飼育は可能?

海外まで出向いてアオスジトカゲを手に入れたとして、飼育には注意が必要です。

彼らは日本においては絶滅危惧種です。海外産であることを証明できるようにしておかないと、罰せられる可能性もあります。

野に放してしまったら、それはそれで遺伝子の保存という観点から問題になります。

アオスジトカゲの飼育にはこういった困難が付きまといます。

相応の覚悟を持って、法令などもよく調べた上で、飼育を検討してみてください。

まとめ

・アオスジトカゲは、日本の尖閣諸島、中国東部、台湾に生息する生き物

・アオスジトカゲは尖閣諸島の環境保全のため、日本においては絶滅危惧種に指定されている

・アオスジトカゲは絶滅危惧種のため日本の個体は飼育も売買も禁じられているが、海外産のものなら飼育できる可能性がある

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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