一口にシロアリと言っても様々な種類が存在します。
シロアリというと湿気のある所に生息するというイメージもありますが、比較的乾燥に強いといわれているのがダイコクシロアリです。
一体どんな生態なのでしょうか。
ダイコクシロアリの生態や大きさ、生息地域について解説します。
ダイコクシロアリの生態
ダイコクシロアリは昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科に属し、乾燥に強いといわれる乾材シロアリの仲間です。
兵アリの頭部を横から見るとまるで大黒天の頭部のように見えることからその名が付きました。
この特徴的な頭部は外敵が侵入してきたとき、巣の入り口を塞ぐのにつかわれるそうです。
他のシロアリ同様社会性昆虫で、女王と王、羽アリ、兵アリ、働きアリとコロニーの中にはそれぞれ階級が存在します。
日本に広く分布しているヤマトシロアリや、攻撃的な性格で知られるイエシロアリほど大規模な被害を出している訳ではありませんが、それらのシロアリと違い湿気を嫌い乾燥に強く効果的な予防策が無いのでそういう意味では非常に厄介といえるでしょう。
群飛時期が訪れると新しいコロニーを作るため羽アリが一斉に飛び立ちますが、期間が3~11月と他のシロアリよりも長めになります。
コロニーは小規模で巣を作ることが出来ないため、他のシロアリのように地中から家屋に浸入するのではなくピアノや家具などに潜んでいたものが住み着いてしまうパターンがほとんどのようです。
直腸から水分を摂取するので糞が砂状になっており、このような糞が見つかればダイコクシロアリが潜んでいると思っていいでしょう。
小コロニーゆえ発見が遅くなることが多く、また予防・対策の難しさから世界で最も恐れられている乾材シロアリとも呼ばれているそうです。
湿気や寒さを苦手としているので日本本土には上陸していませんが、気温が上昇すると分布域が広がるのでは…といわれています。
そんな恐ろしいダイコクシロアリですが、コロニーの中は厳しいカースト制度で構築されており、頂点にいる女王も生殖機能が衰えれば他のシロアリに食べられる最期を迎えるという厳しい環境で生きているのです。
出来れば会わないまま過ごしたいですが、そのたくましさは凄いと思っちゃいますね。
ダイコクシロアリの大きさ
[ad#co-1]ダイコクシロアリは、女王が10mm、羽アリが5~7mm、兵アリが4~6mm、働きアリが5~7mm程度の大きさだそうです。
シロアリの仲間では比較的大きいとされています。
ダイコクシロアリの分布・生息地域
湿気や寒さに弱いダイコクシロアリは熱帯地域に生息しており日本においても本土には生息しておらず、沖縄県の奄美大島以南や小笠原諸島などで生息が確認されています。
ただし、地球温暖化の影響で冬でも暖かい時期が続けば確実に本土でも繁殖が広がるだろうとされているそうです。
湿度が高いところに繁殖するヤマトシロアリやイエシロアリも厄介ですが、ダイコクシロアリも日本全土に生息してしまったら相当困った存在になってしまうかもしれませんね。
まとめ
・ダイコクシロアリは乾燥に強いシロアリ
・ダイコクシロアリは日本に生息するシロアリの中ではかなり大柄な部類に入る
・ダイコクシロアリは気温が高い沖縄などの地域に生息しているが、今後本土にも分布が広がる可能性がある
最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
あなたの家がシロアリに侵食されているかもしれません
・家屋や建物に被害・食害を与えるのはヤマトシロアリ、イエシロアリ、ダイコクシロアリ、アメリカカンザイシロアリの4種類
・羽アリの種類を区別するポイントは頭部と羽の色
もしも、上記で紹介した4種類のシロアリの特徴に当てはまる虫が家の近くにいたり、糞などの痕跡があったらできるだけ早く対策をとった方が良いです。
知らず知らずのうちに自分の家が倒壊しやすい状態になってしまっているかもしれません。
倒壊しないにせお、食害が進んでいることによって家の一部にリフォームが必要になるなど、予期せぬ大きな出費にも繋がる可能性があります。
『あれ?これシロアリかな?』
『もしかして、これシロアリに食われてる?』
と思ったら、まずは5つのポイントを確認するようにしましょう。
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