子供が良く拾ってきたり、よく見つける身近な虫にダンゴムシがいますね。
危険を感じると丸まったりと非常に可愛らしい姿ですが、ダンゴムシみたいに似た姿でワラジムシというもいます!
よく便所虫などという呼ばれ方もしている可哀想な虫です…。
今回はダンゴムシとワラジムシの違いや見分け方、一体なんの仲間なのかについて解説していきます。
ダンゴムシとワラジムシの違い・見分け方は丸くなれるか
ダンゴムシもワラジムシも同じような場所にいて姿も似ているのでひと目見ただけでは区別しづらいですよね。
一番簡単に2つを見分ける方法は触ってみることです!
ざっくり区別すると、触って丸くなる方がダンゴムシで丸くならなほうがワラジムシになります。
※厳密に言うと、ワラジムシの仲間でも丸くなれる種類が存在します
ダンゴムシの特徴:丸くなることができる
外見だけで比較すると、ダンゴムシはワラジムシと比べて体の高さが高いです。
名前の通りですが、以下の画像のように体を丸めることができます。
ワラジムシの特徴:丸くなれない
上から見るとワラジムシは体の前後が狭まっていて楕円形になっており、体高も低くて扁平です。
体の構造上、体を丸めることができません。
正式名称である『ワラジムシ』という名前を知らない人は『丸くならないダンゴムシ』などと読んだりすることもありますね!
また、便所虫という不名誉な名前で呼ばれることもあるようです。
両方とも一度は名前くらいは誰でも聞いたことがあるような馴染みのある生き物ですが、実は日本に元々いたものではなくヨーロッパ原産の生き物だと考えられています。
そして意外なことにもダンゴムシもワラジムシの仲間は非常に種類が多く、特にワラジムシの仲間は世界でも5000種類もいるとされています!
ちなみに深海生物で有名なダイオウグソクムシもワラジムシの仲間に入ります。
あれほど大きくなる仲間は珍しくほとんどは0.5~1.5cm程度の大きさのものばかりです。
ダンゴムシもワラジムシも虫ではない
『ダンゴムシ』『ワラジムシ』と名前に『ムシ(虫)』と付きますが、どちらも昆虫ではありません!
昆虫の体は『頭・胸・腹』に分かれていて足の数も6本と決まっており、幼虫から成虫で変態します。
それに対してダンゴムシもワラジムシも足はそれ以上あり、幼虫から成虫に変態しないですし、『頭・胸・腹』で分かれてもいません。
厳密に言うとダンゴムシやワラジムシはエビ・カニに近い生き物です!
『昆虫』ではないけど『虫』なの?結局『虫』ってなんなの!?
と思うかもしれませんね。笑
虫は広い意味だと主に水中以外の節足動物のことを指します。
なのでダンゴムシやワラジムシは虫ではなく、エビ・カニなど甲殻類の仲間です!
生き物ってややこしいですね…。
関連記事:昆虫と虫の定義と違いは?クモやムカデは何の仲間になるの?
ダンゴムシとワラジムシは害虫なのか
また、ダンゴムシもワラジムシも見た目の問題や園芸植物を食べてしまうことから、『不快害虫』という害虫とされることもあります。
どちらかというとダンゴムシの方が柔らかい新芽などを好んで食べることから、『せっかく育てていた花壇の花が茎だけになってしまった!』なんてこともあるみたいですね。
ガーデニングなどを行っている人にとっては厄介な存在になり得ます…。
まとめ
・ダンゴムシとワラジムシの違いは触って丸まるか丸まらないかで区別できる
・ダンゴムシもワラジムシは昆虫ではなく、エビ・カニに近い生き物で広い意味で虫に分類される
・虫ではなく甲殻類の仲間だが、時には不快害虫として扱われることもある
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
駆除の仕方についてはこちらの記事にまとめています
関連記事:ダンゴムシの駆除と退治方法は?大量発生する原因と害はある?
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