コクワガタは日本全土でも最も一般的でよく知られるクワガタです。
サイズは小さいですが越冬をするなど長く飼育を楽しめることも魅力ですね!
今回はコクワガタの飼い方や繁殖、越冬させるにはどうすれば良いのかなど紹介していきます。
コクワガタの特徴
コクワガタは名前は『コクワガタ』ですが日本全体で見ると中型の種類です。
オスは最大でも55mm以上になり、メスは36mmほどになります。
大顎の形もオオクワガタやヒラタクワガタに比べて細長いのが特徴です。
個人的な印象では自己主張が強くなくて奥ゆかしさを感じますね!
コクワガタの飼育や飼い方は?
コクワガタはクワガタの中でも温度や湿度の適応幅が広いため、非常に飼育がしやすいクワガタです。
また、小型のためケースなど飼育スペースも小さくて済むのと餌も少量で良いので日本のクワガタで最も飼いやすいと言っても過言ではありません。
コクワガタの飼育していて楽しいところは長く楽しめるというところですね!
成虫になってから2~3年生きることもあるのと、繁殖も比較的簡単にできるため初心者にもオススメです。
飼育で必要なもの
■飼育ケース
飼育ケースは一般的に販売されているプラスチックケースで十分です。
大きさは産卵や繁殖を考えている場合は産卵材の朽木を入れることになるので産卵材に合わせたものを選ぶと良いでしょう。
■マット
マットは腐葉土などを用います。
クワガタ用のマットなども販売されているので好みのものを選ぶと良いでしょう。
■産卵材
産卵材とは産卵をするための木です。
産卵材にはクヌギ・ナラやカワラタケの産卵材などいくつか種類があります。
■転倒防止用の枝や木片
床材のマットだけだとコクワガタがひっくり返ってしまった際に、起き上がることが難しいので起き上がるために使えそうな手頃な大きさの枝や木片、流木などを入れてあげましょう。
■餌
今となってはカブトムシやクワガタの餌は昆虫ゼリーなどが一般的です。
スイカなどの果物も以前は餌として与えられていましたが水分が多すぎてあまり体に良くないので無難に昆虫ゼリーを与えるようにしましょう。
コクワガタを越冬のさせ方は?
コクワガタは前述の通り成虫になってからも2~3年と比較的長い間生きます。
夏が終わると毎回越冬をすることになります。
越冬をし始める目安としては気温が15℃以下になってくるとその準備を始めます。
爬虫類や両生類もそうですが昆虫も変温動物なので温度が低くとなると動きが鈍くなってしまいます。
冬眠する目的は暖かい季節が戻ってくるのももちろんですが、エネルギーを消費しないようにするために行います。
人間も季節の変わり目など急な温度変化があると体調を崩したりするように、温度変化に適応するのは非常にエネルギーを使います。
そのため、変温動物で越冬する生き物は温度変化が少ない土の中で越冬します。
これらのことを踏まえると越冬させる際の大事になるのは『温度管理』です!
急な温度変化というのは良くないので野外の気温と同じように少しずつ温度を下げていくと良いです。
温度を下げていって最終的には15℃以下になるようにすれば土に潜って冬眠に入ります。
そうなったらまた、来年の暑くなり始めて地上に出てくるまで待ちましょう。
色んな所で言われていますが、長生きさせる場合は越冬させた方が良いです。
通年暖かい状態で飼育すると生きていくときに使うエネルギーを使い続けてしまうからか、早いうちに死んでしまいます。
もしも、長きに渡って飼育したい場合は冬眠させて冬を越した方が良いでしょう。
コクワガタの繁殖方法は
飼育に必要なものにも出ていますが、クワガタを繁殖させるには産卵用の木が必要になります。
中にはクワガタの産卵用マットなどもありますが、自然下でも朽木に卵を産みつけるからか効果はいまいちと言われています。
そのため今回紹介する繁殖方法では産卵用の木を使ったやり方になります。
なので繁殖を試みる場合はその産卵材が入るような飼育ケースで飼育をしましょう。
クヌギやナラの産卵材は購入してから樹皮を剥いでしばらくの間水につけます。
その後は産卵材を水から取り出して6時間ほど陰干しします。
後はマットを敷き詰めたケースに産卵材を入れて、さらにそこにマットを敷き詰めるようにします。
目安は産卵材の上部がやや見えるくらいか隠れてしまうくらいです。
後はケースの中に転倒防止用の枝や木片、餌を入れて飼育していれば産卵をしてくれます。
また、野生でコクワガタを捕まえてきた場合、メスはかなり高い確率ですでに交尾が済んでいると言われているので運がよければオスがいなくても産卵してくれる可能性があります!
もしも、採集でメスしか手に入らなかった場合でも産卵するかどうか試してみるのもありですね!
まとめ
・コクワガタは日本でも最もクワガタで、適応幅が広いことから飼育も比較的容易
・コクワガタを越冬させる場合は徐々に温度を下げていき、最終的には15℃以下にすると良い
・繁殖させる場合は産卵材となる木を用意して飼育すると良い
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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