ニホンアカガエルの特徴と生態は?販売値段と寿命はどれくらい?

ニホンアカガエルをご存知でしょうか。

カエルと聞いてパッと思いつくのはトノサマガエルかヒキガエルという方も多いでしょうが、れっきとした日本の固有種です。

ややマイナーではありますが、古来からこの国の人々の身近にあったこのカエル、自然の環境ではどのように生活しているのでしょうか。

今回はそんなニホンアカガエルの特徴と生態、販売値段と寿命についてご紹介します。

目次

ニホンアカガエルの特徴

ニホンアカガエルは、両生類無尾目アカガエル科アカガエル属の生き物です。

体長は3cm~7cm。アカガエルの名の通り、やや赤みを帯びた褐色の肌をしていますが、色合いにはかなり個体差があります。

一部の離島と北海道を除く日本のほぼ全土に分布しており、前述の通りこの国の固有種です。

頭の後ろから腰まで、背中の両側面が隆起していて、そのため胴体は角張った印象を受けます。

ヤマアカガエルとは非常によく似た姿をしていますが、この胴体側面の隆起を見れば判別することができます。

隆起が一直線ならニホンアカガエル、肩の辺りで曲がっていればヤマアカガエルです。

天敵はヘビ、鳥類、小型哺乳類、そして自分より体の大きいカエルなど。カエルの中でも小型の種であるため、自然界に敵は多いです。

ニホンアカガエルの生態

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ニホンアカガエルは、普段は平地の草むらや森林、水田などで暮らしています。

昆虫や節足動物を捕食する肉食性。口の大きさと比べてやや小型の獲物を好むという、ちょっと上品な感じの特徴があります。

冬眠する時は、落ち葉の下などに潜みます。しかし暖かい地方の個体は冬でも元気に動き回ることがあります。

多くのカエルが春から夏にかけて産卵するのに対し、ニホンアカガエルは一月から二月の寒い時期に繁殖期を迎えます。

雄は「キョッ、キョッ」と断続的な鳴き声で雌を誘い、カップルが成立すると水田や湿地に数百から三千個ほどの卵を産みます。

長年稲作を続けてきた日本人にとって、彼らの卵は春の訪れを感じさせる季節の風物詩でもありました。

ニホンアカガエルの販売値段

水田という生息に最適な環境を失い、ニホンアカガエルも徐々にその数を減らしつつあります。

それでも数百円ほどで購入することができるのですが、栃木県などでは絶滅危惧種II類に指定されており、注意が必要です。

また、最近ニホンアカガエルの中でも色素の薄い個体を数世代掛け合わせることで、肌が半透明のカエルが誕生しました。

広島大学の研究で生まれたこの半透明ガエル『スケルピョン』は、内臓や骨格を生きたまま観察できるため、医療などの現場で注目されています。

遺伝子などはまったく手を加えられていないため扱いも容易で、現在も量産が進められています。

体が弱く寿命が安定しないなど、飼育を考えた場合の難点もありますが、いずれは珍しいペットとして流通するようになるかもしれないですね。

ニホンアカガエルの寿命

ニホンアカガエルは、生まれてから1年くらいで成熟し、3年から4年ほど生きるといわれています。

天敵の多い自然の環境下でこの数字なので、人間が安全な環境を用意すれば、もっと長く生きてくれるかもしれません。

まとめ

・ニホンアカガエルは、一部の離島と北海道を除く日本のほぼ全土に分布する固有種

・暖かければ冬でも冬眠せず活動し、真冬に産み付けられる卵は春の風物詩になっていた

・一匹数百円ほどで購入可能だが、水田の減少に伴い徐々に個体数を減らしている

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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