ニホンアナグマの生態や性格は?野生で見られる日本の生息地はどこ?

タヌキと見た目がよく似ている動物・アナグマ。名前ぐらいは聞いたことがあるよ、という方も多いことでしょう。

世界的にも広く分布しているアナグマですが、日本には固有種であるニホンアナグマという種類が生息しています。

一体彼らはどんな生き物なのでしょう。

ニホンアナグマの生態や性格、野生のニホンアナグマがいる生息地について解説していきます。

目次

ニホンアナグマの生態

ニホンアナグマは哺乳綱食肉目イタチ科で、一見タヌキのような見た目の動物です。

ずんぐりとした体形で、体長50~60cm程度、尾長10~18cm程度、体重10~13kg程度とされていますが、生息地などで差異があります。

その外見からタヌキと見間違えられることもありますが、目の周りから頬、首にかけて黒毛があるタヌキと違い、顔の黒い模様は細長いものが目の周りにだけあるというのがニホンアナグマの特徴です。
またタヌキは犬の仲間ですが、ニホンアナグマはイタチに近い動物になります。

その名の通り巣穴を作る習性を持ちます。

巣は1個体のみで作られるのではなく、数世代に渡って引き継がれるものです。引き継がれる度拡張されていく巣穴は広く深いものになり、巣穴の入り口が50個を超えることもあるといいます。中は複雑な造りになっており、たくさんの部屋があるそうです。

アナグマが作った巣穴を、ちゃっかりタヌキが利用することもあります。

“同じ穴のムジナ”という言葉が存在しますが、このムジナというのはアナグマのことを指しています。良い意味の言葉ではありませんが…。

夜行性で昼間は巣穴で休み、夜になるとミミズや小さな虫、木の実などを食べる雑食性の動物です。

タヌキと同じく擬死、いわゆるタヌキ寝入りをします。

春から夏ごろにかけて繁殖し、約1年後に2~4頭の子を産みます。独立し巣から出て行くのはオスよりもメスの方が早いと言われているようです。

母親がメスを1頭だけ残して、翌年生まれてくる弟や妹の世話をさせることもあります。まるで母親が娘に直々に子育ての方法を教えているようにも見えますね。

生息地によって違いはありますが、冬眠をすることもあります。

ちなみに、お肉として頂くととても美味しいとか…。

ニホンアナグマの性格

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そんなニホンアナグマですが、一体どんな性格をしているのでしょうか。

ずんぐりむっくりとした体形をしているのでおっとりしているようにも見えますが、彼らはあくまで厳しい世界を生きる野生動物。下手に近づくと襲い掛かってくることもある獰猛な性格をしています。残念ですが、見かけたとしても無闇に触ろうとはしない方が良さそうですね。

一方で、ニホンアナグマの方から人間に近寄ってきた!なんて例もネットではちらほら上がっています。人間に危害を加えられた経験のない個体は、好奇心旺盛な一面があるのかもしれませんね。

いずれにせよ、寄生虫やノミなどを抱えているかもしれないので触るのは控えましょう。

野生のニホンアナグマがいる日本の生息地

ニホンアナグマは本州から四国、九州の里山や雑木林などで観察出来ます。

日本の広範囲に分布する一方で、環境悪化などの原因により生息域は減少していると言われています。害獣としての側面もありますが、日本の固有種として大切にしていきたいですね。

まとめ

・ニホンアナグマは巣穴を作るタヌキによく似た動物。

・見た目に似合わず獰猛な性格をしている。

・北海道・沖縄を除く日本の広い範囲に生息が確認されている。

最後まで読んだ下さり、ありがとうございました!

ムジナとタヌキの違いは?同じ穴のムジナはアナグマのことなの?

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