アニメや漫画に出てくるキャラクターなどのサルはしっぽが長いです。
私達が普通に思い浮かべるサルもなんとなく尾が長いですが、一番見慣れているニホンザルは実は尻尾がものすごく短いです。
さらに不思議なことにニホンザルは広く見るとオナガザルの仲間とのこと…。
今回はなぜニホンザルのしっぽが短いのかについて深掘りしていきたいと思います!
ニホンザルのしっぽが短い理由とは?
リスザルなど動物園やテレビ番組でみる海外のサルはみんな尾が長いですよね。
なぜニホンザルには尾がないかというと2つの理由が考えられます。
一つはニホンザルが寒い所に棲む北限のサルだからというものです。
ほとんどのサルがいるのは熱帯地域が中心で、木々が生い茂ったジャングルに生息しています。
それに対してニホンザルは人以外の霊長類で最も北の寒い地域に生息している種類です。
恒温動物で同じ種類の生き物でも寒い地域に生息するものは『耳や首、足、しっぽ』が短くなるというアレンの法則というものがあります。
この法則に当てはまっている代表例として用いられるのがニホンザルです。
また、もう一つの理由はニホンザルは樹上性ではなく、地上性のサルだからという理由です。
多くのサルは樹上生活で尻尾を匠みに使っています。
ニホンザルは主に地上で生活しているため、長い尾が必要でなくなったのではないかと考えられます!
ゴリラも木には登りますが、地上性なので尻尾がほぼないですよね。
なぜオナガザルの仲間なのに尾が短い?
ここでさらにややこしい話になるのがニホンザルは尾が短いのに”オナガザル”の仲間ということです…。
厳密に言うと『オナガザル科』の仲間ということですね。
これについては憶測になってしまいますが、ニホンザルもかつては尾が長かったのではないかと考えられます。
日本の四季のある環境に適応するために進化した結果が今のニホンザルなのだと思います。
先程の『アレンの法則』で寒い地域に生息する場合は体温維持のために体の表面積を小さくした方が良いですからね。
反対に熱帯地域など温暖な場所であれば体表面積の拡大は体の放熱量を増やすことができるので尻尾が長いのには利点があります。
一つだけの理由ではなく、複合的な理由でしっぽが短くなったのだと考察しています。
ただ、生き物は見た目や特徴に反した名前をしているものも多いので、今回の尾が短いのにオナガザルの仲間となるのは仕方がないことなのだと思います。笑
まとめ
・ニホンザルの尾が短い一つ目の理由は寒い地域に生息しているから
・二つ目の理由は地上性の生活をしているため長い尾が必要なくなったから
・ニホンザルも昔は尾がなかったが必要がなくなったことで今のような姿になったと考えられる
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