南の島に旅行をした経験がある方は、空に大きなチョウが飛んでいるのを見たことがあるかもしれません。
オオゴマダラは白と黒の斑点を持った綺麗なチョウで台風などがあると、本土の方にも飛んでくることがあるそうです。
そんな綺麗なオオゴマダラに毒はあるのか、幼虫の見た目や餌は何かなど疑問に思う方もいるでしょう。
今回はオオゴマダラの毒性と幼虫の食性などについて深堀していきます。
オオゴマダラの生態
翅を開いた状態で13㎝ほどになり、日本のチョウの中ではモンキアゲハとナガサキアゲハと並び最大級の大きさを誇ります。
実際に石垣島でオオゴマダラを見たときは大きすぎて、大きなチラシが飛んでるのかと思ったほどです。笑
オオゴマダラの特徴は何といっても蛹の色ですね。
葉の裏に逆さの状態で金色と黒のまだら模様の蛹を作ります!
この金色は構造色と呼ばれており、タマムシやクジャクのように光のと屈折の関係で色を表現しています。
蛹も実際に観察したことがありますが、鏡のように反射して、見ている自分が映るくらい反射率が高いです。
オオゴマダラの生息地
[ad#co-1]オオゴマダラは東南アジアに広く分布しており、日本では石垣島や西表島などの南西諸島に出現します。
平地から山地まで生息しており、1年中繁殖を行っているので年間を通してみることができます。
沖縄の石垣島市と宮古島市では市のチョウに指定されているそうです。
オオゴマダラの幼虫の餌・食草
オオゴマダラの幼虫は体調が7㎝ほどで頭部と尾部に黒い角が生えているのが特徴です。
マダラチョウの幼虫のほとんどがガガイモ科という植物を餌としていますが、オオゴマダラの幼虫はキョウチクトウ科のホウライカガミとガガイモ科のホウライイケマの葉を食べます。
オオゴマダラは毒を持っているの?
オオゴマダラの幼虫の食べているホウライカガミとホウライイケマという植物はアルカロイド系の毒を含んでおり、それを幼虫が摂取することで体内に取り込み、捕食者から攻撃されないように毒を持っています。
蛹が金色の理由も毒を持っていることを捕食者に知らせるための警告色ではないかと考えられています。
しかし、逆に金色の方が周囲の環境に溶け込んで見えづらいのではないかと考えられてもいるので、実際どのような機能があるかはいまだ謎です。
毒があるとは言いましたが、幼虫や成虫を人が触ったりしたところで害はないので安心してください。
まとめ
・石垣島や西表島などの南西諸島に分布しており、日本のチョウでは最大級の大きさ
・オオゴマダラの幼虫はアルカロイドを含む植物を食べており、捕食者から身を守る毒を持っている
・蛹が金色で警告色や隠蔽(いんぺい)色など様々な説がある
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最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
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