ピグミーゴートの生態と性格は?野生での生息地はどこ?

ピグミーゴートという動物をご存知でしょうか。

名前を聞いただけでは、「何の動物なんだろう?」と思われる方も多いと思います。

小型のヤギ(ミニヤギ)で、その見た目の可愛らしさから動画サイトなどでも大変人気のある動物です。

しかしそんな動物が、厳しい自然界をどのように生き抜いているのでしょうか?

今回はそんなピグミーゴートの生態や性格、野生での生息地をご紹介します。

目次

ピグミーゴートの生態

ピグミーゴートは、哺乳類鯨偶蹄目ウシ科の動物で、ミニヤギの一種です。

ミニヤギとはヤギの仲間の中でも小型の品種を表す俗語で、ピグミーゴートの他にトカラヤギ、シバヤギなどが該当します。

体長は50cm~70cm、中型犬から大型犬くらいのサイズです。

体の大きさは個体差が激しく、中にはかなり育ってしまうものもいます。

草食性で、草でも葉っぱでもパクパク食べてしまいます。植物でさえあれば種類も部位も気にせずムシャムシャする食いしん坊です。

ヤギはもともと食欲旺盛な動物で、島に放された数頭のヤギが植物を食べ尽くしたという話もあるほどです。

ピグミーゴートもそこは変わらず、一日の大半を食事に費やします。

天敵はヒョウやハイエナ、大型の猛禽など。自然界では弱い立場の動物ですが、肉食動物たちに対抗するためにピグミーゴートは二つの武器を持っています。

四肢が短く、足もそれほど速くないピグミーゴートですが、ジャンプ力はなかなかのものです。

肉食動物から襲われた際の逃げ場となる岩場や崖の近くで生活し、危険を察知するとここに駆けあがって攻撃を避けます。

ヤギの仲間には文字通りの断崖絶壁で暮らす種もいて、これを可能とする強靭な脚力こそ彼らが自然界を生き抜くために獲得した一つ目の武器なのです。

二つ目の武器は、繁殖力です。

ヒグミーゴートの雌は、生後一年を待たずに繁殖が可能になります。

これは哺乳類としてはかなりの早さです。繁殖期も20日おきに数日と非常に短く、妊娠期間もたった五か月。一度に1~3頭の子供が生まれます。

先ほど紹介した数頭のヤギが島中の植物を食べ尽くしてしまった話も、このすさまじい繁殖力であっという間にヤギが増えてしまったことも原因なのです。

ピグミーゴートは個としては弱い動物です。しかし、彼らは二つの武器を頼りに、過酷な自然界を見事に生き抜いているのです。

ピグミーゴートの性格

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ヤギはもともとおとなしい性格の動物で、非常に寂しがり屋です。ピグミーゴートもそこは変わりません。

温厚で、人によく慣れ、ペットとしても人気があります。

ただし、雄は繁殖期の間は気性が荒くなり、独特の臭いもあるため、飼育する時は注意が必要です。雌のピグミーゴートか去勢された個体なら、こういった心配はいりません。

寿命は10~15年ほど。愛情をこめて育てれば、家族の一員となってくれるでしょう。

野生のピグミーゴートがいる生息地

アフリカの北部から西部にかけて、幅広く分布しています。

家畜やペットとしてヨーロッパやアメリカへと持ち込まれ、近年はアジア各国でも徐々に人気が高まっているようです。

ペットとしてだけでなく、ヤギ乳を搾れる家畜としても評判のピグミーゴート。

ご興味のある方は、飼育している動物園に足を運んで実際に触れてはいかがでしょうか。

よこはま動物園ズーラシア、江戸川区自然動物園などで会うことができます。

まとめ

・ピグミーゴートは草食性で食欲旺盛な小型のヤギ

・ピグミーゴートは基本的におとなしい動物だが、繁殖期の雄は扱いに注意が必要

・ピグミーゴートはアフリカ北部から西部に生息し、ペットとして世界中で人気が高まっている

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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