ヤマアカガエルとニホンアカガエルの違いを比較!見分け方についても

アカガエルの仲間は、世界に広く分布している生き物です。

世界最大のユーラシア大陸から、何千万年も隔絶されてきたオーストラリア大陸まで。長い生物の歴史の中でも、大きな成功を収めた種の一つと言うことができるでしょう。

もちろん日本にも生息していて、中でもヤマアカガエルとニホンアカガエルの二種が有名なのですが、名前どころか姿も似ていて、混同されることも珍しくありません。

そこで今回は、ヤマアカガエルとニホンアカガエル、それぞれの特徴と違い、見分け方についてご紹介します。

目次

ヤマアカガエルの特徴

ヤマアカガエルは、両生類無尾目アカガエル科アカガエル属の生き物で、日本の固有種です。

体長は4cm~8cm、肌は褐色ですがかなり個体差があり、オレンジ色っぽいものから黒に近い個体まで様々です。

体の側面に隆起があり、顔の上から腰までそれが続いています。そのため、胴体は妙に角張っているように見えます。

 

丘陵地や森林、水田などに生息し、1月から6月とかなり早い時期に繁殖を始めます。

水田の減少や森林の開発で生息地が失われ、現在は軽度の絶滅の危険があるとしてレッドリストに登録されています。

ニホンアカガエルの特徴

一方のニホンアカガエルは、両生類無尾目アカガエル科アカガエル属の生き物で、こちらも日本固有種です。

体長は3cm~7cm、肌は赤褐色を基本に個体差があります。

ヤマアカガエルと同様に、体の側面に隆起があり、胴体は角張った印象を受けます。

水辺のある森林や草地、水田などに生息し、温暖で冬眠する必要が無ければ真冬でも動き回ります。

条件さえ整えば12月に産卵することもあるようです。

生息地の喪失で個体数が減少しており、山地にも生息できるヤマアカガエルより絶滅の危険性は大きいとされています。

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ヤマアカガエルとニホンアカガエルの違い

ここまでご紹介した通り、ヤマアカガエルとニホンアカガエルは名前も見た目も、生態までもそっくりです。

分布も北海道以外の日本ほぼ全土と一致し、同じ場所で二種が同時に暮らしていることも少なくありません。

しかし彼らはれっきとした別種の生き物であり、よく観察すればはっきりした違いを見つけることができます。

まずは生息地。ヤマアカガエルが山地にも生息するのに対し、ニホンアカガエルは平地にのみ生息しています。

そのため、山でこのカエルを見たらほぼ確実にヤマアカガエルということになります。

 

また、ニホンアカガエルのオタマジャクシの背中には一対の黒い斑点があるのですが、ヤマアカガエルのオタマジャクシにはこれが見られません。

声にも違いがあり、ヤマアカガエルが「キャララッ」と鳴くのに対し、ニホンアカガエルの鳴き声は「キョッ、キョッ」という感じです。

ヤマアカガエルとニホンアカガエルの見分け方

両種を並べて観察すれば、ヤマアカガエルの方が若干大きく、肌の色が暗いという違いはあるのですが、一匹だけだと見分けるのはなかなか大変です。

非常によく似た彼らですが、実はかなりはっきりした外見の違いが二点あります。

体側面の隆起が、ヤマアカガエルが肩の辺りで曲がって角のようになっているのに対し、ニホンアカガエルはこのラインが腰までほとんど一直線になっているのです。

 

また、ヤマアカガエルの喉には黒い斑点が入るものが多いのですが、ニホンアカガエルにはこの特徴は見られません。

ここを確認することで、詳しい生態を調べずとも、ヤマアカガエルとニホンアカガエルを見分けることができます。

まとめ

・ヤマアカガエルとニホンアカガエルは、見た目がとてもよく似た日本固有のカエル

・体の側面に隆起がある角張った体つきをしていて、暖かければ冬でも活動する

・この隆起が途中で曲がっているか、真っ直ぐになっているかで見分けることができる

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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