タゴガエルの特徴と生態は?販売値段と寿命はどれくらい?

昔からよく知られる生き物に対しても、研究者は日々新たなアプローチを続けています。

遺伝子解析などの新技術により、そういった生き物の今まで知られていなかった事実が明らかになることも珍しいことではありません。

タゴガエルも、近年の研究で次々と新事実が判明していった生き物の1つです。

20世紀に発見されたタゴガエル。その小さな体に、どんな秘密を隠していたのでしょうか。

今回はそんなタゴガエルの特徴と生態、販売値段と寿命についてご紹介します。

目次

タゴガエルの特徴

タゴガエルは、両生類無尾目アカガエル科アカガエル属の生き物です。

体長は約4cm。おなかは白く、背は明るい褐色で、目元に黒いラインが入っています。多くの個体の喉に黒い斑点があるのも特徴です。

ナガレタゴガエルとは外見が非常に似ているのですが、タゴガエルの方が水かきが小さいこと、足の指先が膨らんでいることで判別できます。

屋久島から青森まで、北海道以外のほぼ全土に分布する日本固有種…なのですが、最新の研究で意外なことが判明しました。

本州、四国、九州、五島列島に生息する個体群を基亜種として、日本各地のタゴガエルはいくつかの亜種に分類されることが分かったのです。

小型のものが多い隠岐諸島の個体群がオキタゴガエル、やや大型の個体が多い屋久島のものがヤクシマタゴガエル。

さらに2014年には、長野県根羽村の個体群が新種ネバタゴガエルとして発表されました。

100年近く前に発見されながら、近年になって新しい発見が相次ぐタゴガエル。今後の研究にも注目が集まっています。

タゴガエルの生態

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タゴガエルは、普段は山間の森林で生活しています。

あまり高い山には生息していませんが、それでも2000mくらいの高地でも条件さえそろえば生きていくことができます。

肉食で、小型の昆虫やクモ、ミミズや陸生の貝などを捕食しています。

天敵はヘビや鳥、キツネやタヌキなどの食肉類で、自分より体の大きいカエルに食べられてしまうこともあります。

基亜種は1月から2月もしくは4月から5月、オキタゴガエルは2月から3月、ヤクシマタゴガエルは10月から翌年4月に繁殖期を迎えます。

「グッ、グッ」とくぐもった声で鳴いて雌を誘い、カップルが成立すると伏流や渓流脇の水たまりなどに数十から百個ほどの卵を産みます。

孵化したオタマジャクシは、大人になるまで何も食べず、体内の卵黄に蓄えられた栄養のみで育ちます。

タゴガエルの販売値段

タゴガエルは、北海道以外のほぼ日本全土に生息する、非常にポピュラーな生き物です。

そのため比較的安価で取引されており、基亜種であれば一匹数百円で購入可能です。

しかし研究が進むと同時に新発見が続く今、珍しい亜種に指定された地のタゴガエルは、高値になったり、取引が禁止される可能性もあります。

手頃な値段で手に入れたい場合は、早めに購入されることをお勧めします。

タゴガエルの寿命

タゴガエルは、生まれてから3年ほどで繁殖するようになり、5年ほど生きると言われています。

野生での話なので、より安全で快適な環境を用意してやればもっと長生きしてくれるかもしれません。

手軽に手に入れられるカエルだからこそ、両生類の飼育になれた方は挑戦してみてもいいかもしれませんね。

まとめ

・タゴガエルは、主に山間の森林に生息する日本固有のカエル

・近年の研究により、タゴガエルは多くの亜種が発見されている

・基亜種であるタゴガエルは一匹数百円程度で購入可能で、寿命は5年ほど

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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