ウマは日本でも人気の高い動物ですよね。
その中でも最もポピュラーなのは、シマウマではないでしょうか。
なんといっても一番の特徴は白黒の縞模様。縦縞の集団がサバンナで寄り添っている姿はとても目を引きますよね。
しかしどうして彼らはあんな体色をしているのでしょうか。
あんなに派手だと肉食動物に目を付けられてしまいそうですが、赤ちゃんの頃からあの模様なのでしょうか。
シマウマの体色が縞模様の理由と意味、赤ちゃんの頃からシマウマなのか、解説していきます。
シマウマの生態
シマウマは哺乳綱ウマ目ウマ科で、実はウマよりもロバに近い生き物です。
最も大きいグレビーシマウマで450kg、体高が1.5m、よく動物園などで見かけるグラントシマウマは300kg弱、体高1.3mほどになります。
サラブレッドといったウマのように品種改良されておらず、また臆病な性格をしているため人間に懐くことは難しいとされています。
1頭のオスを中心に複数頭のメス、血縁の子供で形成される群れになることが多く、時にヌーやキリンといった他の動物と混群になることもあるそうです。
そういった混合の群れの場合100頭を越えることもあります。
草食動物で地面に生えている草を主食とし、動物園などで飼育されている個体は果実なども好んで食べます。
繁殖期は特に決まっておらず、12~13か月の妊娠期間を経て基本的に1頭だけ生みます。
足の速さは時速65kmで、ライオンよりもやや足が速いとされる一方、リカオンやコヨーテといった肉食動物より遅い結果となっております。
しかし、強靭な足を持つ彼らは時に肉食動物に反撃することもあります。
シマウマの体色が縞模様の理由と意味
[ad#co-1]シマウマといえばあの縞模様が特徴的ですが、なぜあんな模様をしているのでしょうか。
実はいくつか説があります。
カモフラージュ説
一見目立つようにも見える縞模様ですが、同じ模様の仲間と集団で行動し動くことによる目くらまし、また縞模様が背景に溶け込んで見えにくくなるのではないかと言う説です。
これは長年通説とされてきましたが肉食動物の肉眼ははっきりと縞模様を認識することが出来ないなど研究が進み、現在では否定する声も多くあがっています。
体温調整説
黒い毛と白い毛では吸収する熱の量が違います。
黒い毛は多く熱を吸収する為白い毛より空気の流れが速くなり、このことにより僅かに空気の渦が発生して、涼しくなるのではないかと言う説です。
一方で日本のメディアによる独自調査によると、体温低下が起きたのは自然の風が起きた時だけであったといいます。
虫よけ説
三つ目は比較的最近発表され、また現在最も有力とされている説です。
ウマ科の動物から血を吸い伝染病を媒介するハエを調べたところ、生息地域が被っているにもかかわらずハエからシマウマの血はほとんど検出されなかったという研究発表がされました。
シマウマの毛は短いため吸血すること自体はさほど難しくなく、またハエは模様がある面を忌避する傾向があったことから、有力なのではないかと言われています。
シマウマの赤ちゃんもシマシマ?
そんなシマウマですが、赤ちゃんも最初からシマシマなのでしょうか。
結論から言うと、赤ちゃんのシマウマも生まれた時からあの縞模様をしています。
赤ちゃんは生後1時間ほど経つと自分で歩くようになります。野生の厳しい環境は赤ちゃんであろうと容赦ありません。サバンナには小さな赤ちゃんを狙う天敵の肉食獣が多く存在し、自分で身を守るために赤ちゃんはすぐに立ち上がろうとします。
最初から備わっている体毛も、サバンナで生き抜くためには必要なことなのでしょう。
まとめ
・シマウマはサバンナで群れを作って生きている。
・シマウマの縞模様は、幾つか説があるが現在は虫よけの為であるという説が有力である。
・シマウマの赤ちゃんも生まれた時から縞模様をしている。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
→ウマは野生で日本にいるの?ほとんどの種類は絶滅してしまった?
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